173.ひとつの閃き ページ24
エドガー「どうやら、私の勝ちのようですね」
エドガーさんは髪をかきあげながらそう言う。
エドガー「さぁみなさん、余興は終わりです。パーティ会場へ戻りましょうか」
円堂「…これが」
エドガー「ん？」
円堂「これが、世界レベル！
ボールのパワーが体全体にズシンッてきて…
凄いなエドガー！今のシュート！あんなシュートがうてるなんて！」
「なんだあいつ。負けたのに笑っているぞ」
相手を誉めるとか素晴らしい精神だな…
円堂「みんなも見ただろ、今のシュート！これが世界レベルのサッカー！そして俺たちはその世界と戦える！こんな強い相手と戦えるんだ！」
見ていた私たちの元まで駆けつけて言う円堂さん。
木野「円堂くん…」
風丸「円堂…」
壁山「キャプテン…」
綱海「俺たちも負けてられねぇな…！」
鬼道「あぁ！みんな！明日からさらに特訓だ！」
「「おう！」」
あんなのを目の当たりにしてテンションが上がるなんてみんならしいや。
「本当のエクスカリバーを知らないのに、おめでたいやつらだ」
エドガー「ﾌｯ…思ったより楽しめそうだな…」
次の日
私は別メニューが終わったあと、海岸近くにある半面ほどしかない小さなグラウンドに来ていた。
別メニューにも入っているこの場所はあまり他の人が来ない絶好の練習スポットだ。
もちろんやるメニューは、
A「(長距離弾丸パス！)」
フィディオさんとの接触で発動したあのパスは私がいつもやっていないことが組み込まれていた。
それはボールの回転。
ただ蹴りあげて足の底で蹴るんじゃなくて、それに回転を加えることであれが起きたんじゃないだろうか。
でもどのくらいの回転数？右回転？左回転？どの角度に回る？
考えなければならないことがたくさんある。
A「んーなにかヒントは…」
回転…
パス…
弾丸…
A「(ん？そういや…)」
私はポケットから携帯を取りだし調べ始める。
…！
これはもしかして…
A「上手く行くんじゃない…？」
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作者名：アズサ | 作成日時：2016年1月2日 23時
