57.チームメイト ページ8
A「(なにやってんのー！？
つーか、ボールぶつけるってありかよ！？
退場とかないよな！？)」
虎丸「いってぇ…何するんですか豪炎寺さん！！」
豪炎寺「さっきからなんだ、お前のプレーは」
虎丸「っ！」
豪炎寺「試合時間は残っていないんだぞ。精一杯、ベストと思えるプレーをしろ！」
虎丸「これが俺のベストです！
俺のアシストでみんなが点を取る。それが1番なんですよ！
そうすれば、俺がみんなの活躍の場を奪うこともない。みんなで楽しくサッカーができるんです！」
何言ってんだ小僧…
ふざけ…
豪炎寺「ふざけるな！！」
…びっくりした！
意思疎通したのかと思ったわ！
豪炎寺「そんなサッカーは本当の楽しさじゃない！見ろ！」
豪炎寺さんは私たちの方を向き手を広げる。
豪炎寺「ここにいるのは、日本中から集められた最強のプレイヤーたち。そして…」
今度は振り返りデザートライオン側に手を広げる。
豪炎寺「敵は世界だ！
俺たちは世界と戦い、勝つためにここにいるんだ。それを忘れるな！」
手を握り震える虎丸くん。
円堂「そうだぞ虎丸」
豪炎寺さんの言葉に添えるように円堂さんも話し出す。
円堂「全員がゴールを目指さなくちゃ、どんな試合も勝てないぜ。もっと俺たちチームメイトを信じろって！」
虎丸「チームメイト…」
肩に手を置いて円堂さんは言う。
円堂「そうだ！今の思いをサッカーに全部ぶつけろ！俺たちが全部受け止めてやる！」
虎丸「キャプテン…」
円堂「うん」
鬼道「虎丸、ここにはお前のプレーを受け止められないヤワなやつは1人もいない」
私も受け止められるよ！
多分…じゃなくてきっと！
円堂「やろうぜ虎丸！」
さっきまでの暗い顔が嘘のようにパァっと明るくなる虎丸くん。
虎丸「いいんですか？俺、思いっきりやっちゃっても！」
豪炎寺「俺を驚かせてみろ、虎丸！」
虎丸「はい！」
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作者名：アズサ | 作成日時：2015年2月3日 17時
