94.このままでは ページ45
次の日の午後
A「〜〜〜〜♪」
私は鼻歌混じりで壁山くんとパス練習をしてる。
壁山「今日は機嫌が良いッスね池長さん」
A「まあねー」
前に風丸さんとパス練習をしてから、１年生にはできるだけタメ口で話すことにした。
壁山「今日何かあるんスか？」
A「あるよー。ちょっとした"娯楽"」
壁山「"娯楽"……スか？」
A「うん。最近ずっとサッカー浸けだったから、たまには休まなきゃねー」
そう、今日は練習後に"娯楽"があるのだ。
久遠監督「今日の練習は終わりだ。各自、ストレッチを入念にするように」
「「はい！」」
でも練習はこれで終わらない。
個人的には早く"娯楽"の方へ走りたいところだ。
立向居「行きますよー！」
立向居くんが、ボールを出す。
円堂「よーし！良いぞ！」
リカ「よーやんなぁ。今日の練習終わってんのに自主練なんて」
塔子「気合い入ってるんだよ。何てったって次はアジア予選決勝。勝てば世界なんだ！」
栗松「吹雪さん！」
吹雪さんへのパスが通る
吹雪「はぁ！」
吹雪さん渾身のシュート！
円堂「正義の鉄拳G5！」
軽々と弾き返す。
円堂「よし！」
立向居「さすが究極奥義……どこまで進化するんだろう……！」
円堂「これならアジア予選決勝も……！」
久遠監督「勝てると言うのか？」
円堂「！監督……」
いつからそこに……！
まるで黒◯だな。
久遠監督「勝てるのか？」
円堂「もちろんです！」
久遠監督「今のままでは、お前たちは世界に行くことはできない。決してな」
円堂「！」
言うなぁ監督。
相変わらず厳しい。
久遠監督「せいぜい最後の試合を楽しむことだ」
円堂「監督……」
そう言って監督は去っていった。
私はフォローをいれる。
A「そんなに気にしなくて言いと思いますよ。1歩ずつ進んでいけば大丈夫です」
円堂「あ、ああ……」
あらあら……
考え込んじゃったな……
そんなに付き合い長い訳じゃないからどうしたら言いかよくわからないや。
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作者名：アズサ | 作成日時：2015年2月3日 17時
