76.タメ口と敬語 ページ27
鉄塔を出ようとした時。
「「アッ…」」
立向居くんに会った。
隣には円堂さん。
茂みから出てきたので、話も全て聞いていたのであろう。
気まずい…
ヘルプを求めて綱海さんを見るが綱海さんは知らん顔をしている。
謝れってことか…
A「さっきは…すみませんでしt(」
立向居「俺こそ勝手な事言ってすみませんでした！」
A「そんな全然気にしなくてもいいですよ！こっちが理不尽に怒ってしまっただけなんですから…」
立向居「いや、こっちが…」
よくよく考えたらもう壁を作る必要もないから、
A「…しつけーなぁ…」
敬語使う意味もペコペコする意味もねーよな。
立向居「え…？」
A「この私が良いっつってるから良いんだよ。それ以上言うな」
3人が目を丸くしているのを他所に私は宿舎へ歩き始めた。
立向居「池長さん思ったより口が悪いんですね」
A「そーだよ。前に荒れた時もあんな感じだっただろ？」
立向居「そうですけど、あのテンション限定だと思ってました」
A「なるほど。これが、私のスタンダードだ！」
私は親指を立てて自分に向け軽くポーズを取る。
綱海「…なんか改めて話すと気持ち悪いな！」
A「んだとコラ」
円堂「これからはこの感じで話すのか？」
私はキャプテンへの礼儀として一旦敬語に戻す。
A「…周りの方々は理由を知らないので今は敬語の予定です。多分タメ口でガンガン話し始めたらビックリすると思うので」
円堂「そ、そうだな…」
綱海「急に丁寧になったな笑」
A「みぞおちに1発お見舞いしましょうか綱海さん？」
綱海「え、遠慮しとくぜ…」
すると円堂さんが静かに話し始めた。
円堂「…池長、気づいてやれなくてゴメンな」
A「え？何に？」
円堂「そういうふうに悩んでたのに俺は……キャプテンとして何もしてやれなかった」
A「あー、いいんですよ別に。最高学年が後輩に悩みを話すなんて申し訳無さ過ぎます。そもそも、私のプライドが許しません」
円堂「でも…」
A「ウジウジするのは円堂さんらしくないですよ。もっとドーンと構えててください！」
私は少し前に出て構えるポーズをする。
円堂「…あ、ああ！」
A「…もしかして喋りにくいですか…？」
円堂「…ジェスチャーに少しビックリした」
A「…すみません」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アズサ | 作成日時：2015年2月3日 17時
