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コンクールが終わって10日間の休みが入る。
はるちゃんの死因は急性心筋虚血による突然死…
と言われてるがはるちゃんが私に残した手紙を読むと、自分から命を断ったような気がしてならない。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
Aちゃんこんにちは。
これを読んでるってことは、私はすでにその世界には居ないことかな？
何も言わずに旅立ってしまってごめんなさい。
実は私いじめられてました。
誰かとは言いませんが、日に日にエスカレートしていってとても辛かったです。
何度もAちゃんに言おうとしました。
でも、Aちゃんはいつも笑っていて言うに言えませんでした。
Aちゃんはツンデレなので『応援しない』とか言いつつ応援していてくれてるのわかってたし、期待していることも伝わりました。
だから、更に言いづらくてAちゃんの笑顔が羨ましくもあり、恨めしくもありました。
最後にAちゃんが照れずに私を褒めてくれてありがとう。
すごく嬉しかったよ。
笑った顔も好きだった。
それではさようなら。
隠田遥
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A「はるちゃん…」
私が笑うことではるちゃんを苦しめてたんだ。
私が笑わなかったらこんなことにはならなかったんだ。
私は異変に気づいて話を聞いてやることもできなかった。
だからって…
A「死ぬことなかっただろうが馬鹿野郎…」
私は静かに泣いた。
数日後
ふらふらと街を歩いたら先輩たちを見かけた。
会話が聞こえてくる。
「遥が死んだって聞いた時は驚いたけど、正直せいせいしたよねー」
「それな。絞ったのが効いたのかな？」
「大体、私たちを差し置いて副部長になったのが悪いのよ」
「2年生の癖して偉そうなのがうざかったわ」
「『今は集中するときなので、真面目にやってください』って」
「やばい似てる！」
あいつらかよ。
先輩のくせにふざけてんのか？
私がチキンじゃなかったら一発殴ってる。
こみ上げた怒りを抑えて私は家に帰った。
正直に言うと、先輩方があんな人たちだったとは思わなかった。
私は結構単純なのでこの時『人は自分以外を大切にしないものなんだ』と思った。
数ヶ月後、私は転校した。
心に深い傷をおったまま。
この日から全て終わったような日々が始まって行った。
再生終了
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作者名：アズサ | 作成日時：2015年2月3日 17時
