61.どう思う？ ページ12
立向居side
綱海「あれ？Aは？」
俺達は食堂でご飯を食べていた。
音無「池長さんなら寝てますよ」
円堂「そうなのか？」
木野「うん。相当疲れたみたいね」
円堂「そうかー。しっかし、今日の池長すごかったな」
鬼道「あの長距離弾丸パスのことか？」
円堂「あぁ！それにすごく熱くなってた！」
風丸「確かに、いつもの池長の態度なら考えられないほどだったな」
壁山「『日本代表なめんなーー！！！』って叫んでたッスね」
立向居「あの…」
俺は話しの流れで1つ質問をすることにした。
立向居「皆さんは池長さんのことどう思いますか？」
円堂「どうって…う〜ん…」
みんな少し考え込む。
はじめに口を開いたのは風丸さん。
風丸「…俺は『変わり者』だと思ってる」
吹雪「随分キッパリと言うね…汗」
風丸「俺は総合的に考えてそう思ってるだけだ」
吹雪「僕はあまり話をしないけど、選考試合の練習の時はどこか落ち着きがなくて目が泳いでたから『人見知りな子』かなって思ったよ」
豪炎寺「俺も少し思った」
綱海「そうかー？俺は隣の席でよくご飯食べるけどそんな風に感じないぞ。
あ、でも食べるのめちゃくちゃ速くてビックリしたなー。『食べるのが好きなやつ』だとは思ってる」
木暮「俺はイタズラするとすぐに頭をにぎられるから『怖いやつ』って思ってる」
緑川「それは自業自得だろ？」
立向居「結構バラバラですね…」
綱海「そういう立向居はどう思ってんだよ」
立向居「俺は…池長さんを見ると違和感があって…なんか『空っぽな人』って感じです」
鬼道「俺も同感だな」
良かった俺だけじゃなくて…
鬼道「会った時から違和感があった。今まで何回か話をしているが縮まった感じがしない。まるで見えない壁があるかのようだ」
見えない壁…か。
鬼道「円堂はどう思う？」
円堂「俺は…
『良いやつ』だと思ってる。」
「「！」」
円堂「だってあんなにボロボロになって帰ってきても、諦めずに頑張ってるじゃないか。
確かにわからないところがたくさんあるけど、全部ひっくるめて池長だろ？」
鬼道「フッ、円堂らしいな…」
A「(へぇ…ちょっと面白い話を聞けた気がする)」
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作者名：アズサ | 作成日時：2015年2月3日 17時
