44.変わり者 ページ45
風丸side
『変わり者』
俺の池長に対しての印象。
さっきの間にしても変わっている。
この前なんか…
in食堂
夜9:00
俺は食堂の前を通った。
すると池長が座って紙を見ていた。
手には箸を1本、リコーダーのような持ち方で持っていた。
指を細かく上げ下げして、何かブツブツつぶやいている。
風丸「(何やってるんだ？)」
すると突然、
A「だあーー！できない！！」
え、何が！？
なんか怖いぞ！
A「なんでここで♭なの！？つーか♯2つとか無理！！」
箸をおいて紙を持ち食堂を出ていく池長。
思わず隠れる俺。
風丸「一体何だったんだ…？」
未だに解けない謎だ。
＊実は楽譜をさらってただけでした。
綱海「どうしたんだ？」
A「何食べようか迷ってて。綱海さん決めていただけませんか？」
綱海「おういいぜ！…んじゃこれ！」
A「カレー…ですか」
綱海「嫌か？」
A「いえ、別に」
カレーを受け取って座る池長。
が、すぐ食べない。
どうしたんだ？
すると木暮が近づく。
タバスコを手に皿へ手を伸ばす木暮。
A「テメー何してんだ？」
木暮「うっ！」
A「この前話したよな。ん？」
木暮「えっと…」
恐ろしい先輩の圧力。
A「冗談ですよ冗談。入れようとしてるのタバスコですよね？私辛いのの苦手で…やめていただきたいです」
また急に丁寧なった。
木暮「じゃあなんでカレー食べてんだよ！」
A「綱海さんに選んでいただいたので」
木暮「その時点で断ればよかっただろ！」
A「『選んでください』とこちらが言ったのに『嫌です』とか言えませんよ」
木暮「だったら早く食べろよ！それこそ不自然じゃん！」
A「それも無理です」
木暮「なんでだよ！」
A「猫舌なので」
それって食べられるものがかなり限られてくるような…
木暮「何なんだよもう…」
A「てか、私があれだけ圧力かけたのにイタズラしてくる木暮くん凄いですね」ｷﾞｭｯ
木暮の頭を握り池長の逆襲だ。
木暮「いてーよ！謝るからやめろ！」
A「いえ、これだけは譲れません」
木暮「いやそうじゃなくて！」
漫才やりたいのかこいつらは…
やっぱり見た目以上に変わり者だな池長…
この後俺は池長の食べるスピードに驚くことになる。
風丸「(いつの間に食べたんだ…！？)」
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作者名：アズサ | 作成日時：2011年4月16日 19時
