イナズマイレブン～超次元世界への挑戦！～１ (ページ35)

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ベンチに戻って、鬼道さんは早速手当を受けていた。

鬼道「ググッ…」

うわっ…痛そう…

木野「この試合は無理です」

鬼道「これくらい大丈夫だ！」

円堂「鬼道気持ちは分かる。だけど無理はするな」

久遠監督「鬼道、交代だ」

鬼道「はい…」

鬼道さん悔しそうだ。

ということは誰が出るんだ？

久遠監督「後半頭から行くぞ、虎丸」

不動「！？」

あ、また不動さんが…

虎丸「は、はい！皆さんに迷惑がかからないプレイを心掛けます」

虎丸くんかぁ…

幼い感じの男の子。

でも、年下って苦手なんだよね。

まあ、私中3だから綱海さん以外年下なんだけど、みんな大人っぽいよね。

ん？

ということはみんな敬語じゃないとおかしいんじゃね？

A「(まあいっか…あとで聞いてみよ)」

久遠監督「後半の指示を伝える。吹雪、お前は中盤の底に下がって相手の攻撃の芽を摘め」

吹雪「はい！」

久遠監督「虎丸はそのまま鬼道のポジションに入れ。前にボールを繋げろ」

虎丸「そんな大事なポジション俺でいいんですか？」

久遠監督「お前がやるんだ」

虎丸「はい！」

力入ってんな虎丸くん。

綱海「ま、気楽にやれって！後ろには俺達がついてっからよ」

綱海さんのアニキ肌スキル発動。

久遠監督「それから綱海」

綱海「えぇ！？まさか俺も交代？」

久遠監督「綱海、お前は俺の指示を聞かず、外へ出て特訓をしていたようだな」

綱海「え、あぁ…バレてた？」

あの監督の指示を無視する綱海さん凄すぎ。

久遠監督「綱海、点を取れ。新たな必殺技でな」

綱海「！」

円堂「新たな必殺技？」

必殺技より、怒らなかったことが気になる。

綱海「知ってたのか」

「「え？」」

綱海「けど、まだ全然できてなくてよ」

久遠監督「完成していないのは、頭にビジョンがないからだ。『奴らを倒すためにどんな必殺技が必要なのか』お前にはわかるはずだ」

監督はフィールドを指差す。

久遠監督「ヒントはあのフィールドにある。誰にだって自分のステージがある。いけ！『海はお前のものだ』と証明しろ！」

綱海「はい！」

A「(海はみんなのものだよ…)」

そう思ったがそれは、心の中だけに留めておこう。