イナズマイレブン～超次元世界への挑戦！～１ (ページ22)

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21.空っぽなページ22

鬼道side

練習は俺達が思うよりハードで監督から、今までとは違う指摘を多く受けた。

円堂「ハァ～～…終わった…」

緑川「まさか練習がこんなにハードだなんてさ～…」

壁山「俺、もうくたくたッス」

土方「おいおいお前ら、合宿は始まったばっかだぞ」

緑川「そりゃあそうだけど…」

基山「円堂くんはどう思った？あの監督のこと」

円堂「どうって…そりゃあ確かにちょっ変わっているとは思うけど…」

少し考えた円堂は答える。

円堂「いい監督じゃないか！思ったことをはっきり言ってくれるんだし。
きっと、俺達にはまだまだ足りない所があるんだよ。世界を目指すためにはさ！」

壁山「キャプテン…」

円堂らしい答えだとは思う。

だが俺は、まだ監督のことが信じられない。

綱海「なぁ、ひとつ聞いていいか？」

「「？」」

綱海「練習始めからAが見当たらないんだけど知らねーか？」

「「あ…」」

木野「池長さんなら別メニューだって言われてたわよ」

風丸「別メニュー？」

池長A

俺がなぜ代表に選ばれたのかわからないと思ううちの1人。

全体的なフィジカルの高さは認めるが、まだ力に振り回されていて、俺達とサッカーをするには技術がなさすぎる。

監督が別メニューにする程肩入れする選手なのか…？

それより俺はあいつの表情1つ1つが空っぽに見えて仕方がない。

わからないことが多すぎる。

午後9時

まだ、池長が帰ってこない。

心配して1部のメンバーは食堂へ集まっていた。

風丸「まさか事故にあったり…してないよな」

円堂「そんなわけないだろ！！」

基山「でも、実際帰ってきていない」

吹雪「これは…」

鬼道「もしかするかもしれないな」

すると木野が息を切らして食堂へ入ってきた。

木野「池長さんが帰ってきた！」

「「！！」」

玄関に走る。

円堂「池長！！！」

A「つ、かれた…」

玄関にバタッと倒れ込む池長。

ジャージは泥だらけでと所々怪我をしている。

そばには監督が立っている。

久遠監督「お前には明日からこのメニューを毎日やってもらう。いいな？」

A「は、はい…」

そう言い残して監督は戻っていった。

綱海「大丈夫か？」

手を差し伸べる綱海。

A「あ、どうも…」

池長は手を掴み立ち上がると、風呂はどこ？と少しずつ歩き始めた。

いつもと同じように空っぽな表情を浮かべて。