【無気力脱力ひねくれ男子】アンニュイでいず。【オリジナル】

3 ページ3

「……眠い……」

ふああと小さくあくびをして、影山はそのまま机に顔を伏せる。

完全に眠る体制に入ってしまった。


影山が早々に眠ってしまって、暇になった私は大好物のするめいかを、
机いっぱい色んな種類を広げ食べ比べを始めた。

……むむっ！

この『辛口するめいか』、初めて食べたけれど中々美味しい。やるなセブンイレ○ンさすがいい気分。
これはリピート決定だな、うん。


ひさびさの当たりに感動しながらも、やっぱり暇なので、
眠っている影山に向けて変顔連発してみるも反応はなし。

少しいじけてスマホをいじり始める。


「あっ」


突然大きな声をだした私に驚いたのか、小さくビクッと影山の身体が動いた。

そしてそのまま不機嫌そうに起き上がる。


「………なに、」

「こないだY○hoo知恵袋でした『食パンマンは何枚切りですか？』って質問に回答がキタ！！」


「………」

「………」

沈黙。


「………白戸、」

「イエス」


「ものすごくどうでもいい」

「ですよね」


影山は呆れた目で私を見た後、また同じように顔を伏せてしまった。


いーもんね。別に。

このコメントをしてくれた心優しきお方にお礼の返信でもしよう。

コインもたくさん贈呈だ。

そう思ってまた知恵袋を開く。



「……で？」

顔を伏せている状態から、視線だけをこちらにやり口を開いた影山。

「“で？”」

オウム返しで聞き返してみると。


「……で、
食パンマンって何枚切りなの」

「じゅ、十二枚切り？らしい」


「ペラペラだね」

「そうだね」



影山は、なんとなく、掴めない。

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す