4 ページ11
私も、ウニなんて回るお寿司(100円)の何かと混ざったパチモン臭いヤツしかしか食べたことないぞ。
そうは思いながらも、ひとまず不味そうな醤油プリンを共に渡されたスプーンですくってみる。
恐る恐る口元に持っていき、覚悟を決めて。
いざ参らんとしたその手が突如掴まれた。
「影山？」
いつの間にメロンパンを食べ終えたのか影山は、
掴んだ私の腕を引き寄せて、そのスプーンにすくわれたプリンをパクリと食べた。
「……不味い」
そう呟き眉を寄せる。
「い、いきなり過ぎるよ影山さん」
影山の行動にドギマギしながら口を開く。
「……うん」
影山はそれだけ言って私の手からスプーンとプリンを引き抜くと、さとる君のテーブルまで戻す。
「凪紗ー、そんなに俺と間接キスしたかったのォ！？
照れるじゃんキャッ」
「違うよ。きも、死ねば」
さとる君がもじもじとした仕草を見せれば、ばっさりと毒を吐き捨てる影山。
その後、さりげなく自分の前に置かれたプリンを肘でおして避けようとしたさとる君だったけれど、
まおちゃんの「食べ物を粗末にしちゃ駄目だよ? 最後まで食べなきゃね?」という勧めというか命令に涙目になっていた。ｶﾜｲｿｽ。
結局プリンに醤油をかけると本当にウニの味になるのか否か。
食べて検証してみたかった気持ちがちょっとだけ残るけれど。
その疑問が、解決されることはなさそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽてうさ(プロフ) - ミヨン(ウジ子ちゃん大好きっ子)←さん» こちらにもコメントありがとうございますー！とても嬉しいです、できるだけ更新進められるよう頑張りますね(^o^) (2018年8月19日 17時) (
レス) id: 6e545ade18 (このIDを非表示/違反報告)
ミヨン(ウジ子ちゃん大好きっ子)← - メッサオモロイ！ (2018年8月18日 23時) (レス) id: 204b933cc0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽてうさ | 作成日時：2018年6月10日 0時
