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『そうか。
万事屋がさっきからずっとギャーギャーうるせェんだが
……お前妙なこと考えちゃいねェよな？』
「妙なことってなんですかィ心外だなぁ。
Aは俺が責任持って帰すんで安心してくだせェよ。
明日の朝になるかもしれないけど」
『……もう一度聞くぞ。
お前今どこにいる？』
沖田は、Aを一度チラリと見る。
そしてAと目が合えば、答えた。
「ラブホ」
『……は？』
「あれ、聞こえなかったですかィ
ラ・ブ・ホでさァ」
一瞬の間を置いて、絶叫が返ってくる。
『はあああァァァ！？！？
それっどういうことだテメェおい総悟説明しやがれ！！』
『おっきたくぅーん？？？
冗談だよねなんかの間違いだよねもしくはアレだよねアレ、ラブ・ホリディ的なちょっと一見いかがわしい感じの店名ついてるカラオケとかにいるんだよね、ほら略してラブホ！的な』
割って入る銀時の、そうに違いないそうであってくれという僅かな希望を沖田はあっさり打ち砕く。
「いや、違いやす。
ホリディじゃなくて、ホテルですぜ。
ラブホテル」
それを聞いた銀時の声が、ぐっと低くなったのが電話越しでも分かる。
『おい今すぐそこの住所教えろクソガキ
行くから今すぐに行くから』
『俺も行く、おい総悟はやく教えろ
それとこの電話は切るんじゃねェ―――』
ブツン、と土方の声が途切れる。
切るなと言われても何のその、沖田は躊躇なく通話を終了させたのだ。
そして続け様に携帯の電源を切って、ベッドの端へ放り投げる。
これでもう、いくらかけ直してこようとも着信音が再び鳴ることはないだろう。
「いけね。答えの前に、ネタバラシしちまった」
「……」
沖田は、そう言ってまるで悪びれない顔でAを見る。
「さっきの聞いてたろ」
「う、ん」
Aが、ぎこちなく頷いた。
「ここはラブホテル。
もっと詳しく言やァ、恋人でも行きずりでも不倫だろーとともかく
男と女が、そーいうことをする場所でィ」
覗き込むように沖田が顔を近づけて、続ける。
「さすがにお前でも そーいうこと、の意味くれェ分かるよな」
「……分かるアル……」
ここまで言われたら、Aだってようやく理解する。
そして同時に、自分が置かれた状況のことも。
「つまり、お前は今自分を好いた男と
そういう場所のベッドの上で 2人きりってワケでィ」
Aは、無意識の内に座ったまま後ずさる。
逃げるように、沖田から距離をとろうとする。
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！！書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい！ (2020年5月2日 11時) (
レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです！早く続きが読みたいです！更新頑張って下さい！応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|＼○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(ﾟДﾟ；≡；ﾟдﾟ)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます！ありがとうございます(●´ω｀●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてうさ | 作成日時：2019年2月6日 19時
