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沖田に風邪を引かせないと使命感を持つAを、いいから先行けとバスルームに追いやって、
やがてシャワーの音が聞こえてくれば
沖田は濡れた衣服のままソファにドカリと座り込んだ。
そしてうなだれるように力を抜く。
「あー……耐えれっかな、コレ」
指先まで冷えた身体に浴びる、あたたかいお湯が心地よかった。
大分温まってきたところで、Aはシャワーを終える。
脱衣所に設置されたカゴにはバスタオルの他にバスローブが完備されていた。
濡れた服をもう一度着なくて済むのは有り難いと、簡単に身体を拭いた後バスローブを羽織ってみる。
「こんなの初めて着るネ」
腹下の辺りで紐を結び、こんな感じかな、と鏡で確かめてバスルームから出ることにした。
「お待たせしたアル、次はそーごの番ネ」
足を投げ出し、ソファに沈みこんでいた沖田はその声に顔を上げて、
湯上がりバスローブ姿のAを認めると固まった。
「……行ってくらァ」
しかしそれは一瞬のことで、Aが何か言うより前に立ち上がると、バスルームへ消えて行った。
1人になったAは大きなベッドに腰掛ける。
その途端、体重の分だけ跳ね返ってくるその感覚は、いつもの万事屋の薄い敷布団では味わえないものだ。
「ふかふかアル」
そのまま、ゴロリと横になってみる。
一日中はしゃぎ歩き回って、更に突然の豪雨に打たれて。
Aの身体は、思っていたより疲れていたらしい。
心地よい脱力感に包まれながら、Aは目を閉じた。
広がる暗闇と、静かな空間。
聞こえるのはシャワーの流れる音だけ。
そうしていると、閉じたまぶたの裏に浮び上ってくる映像。
徐々に鮮明になっていく、そこにいたのは沖田で。
その口が言うのだ ―――「お前が好きだ」
目を見開いて、Aは勢いよく起き上がる。
この雨の騒ぎで、一時的に忘れていられただけで
こうして一人になれば、思い返してしまえば
意識せずにいられなかった。
それだけ今日の沖田の行動は、Aに大きすぎるインパクトを与えて、
今現在のように身悶えさせるものだった。
「このそーごはあっちいくアルーっ」
ちょっと今はどっかに行っていて欲しい、追い出すように頭を振る。
そんな中ガチャ、とバスローブの扉が開く音がしてAは座ったまま飛び上がった。
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ぽてうさ(プロフ) - ゆるさん» ありがとうございます！！書いててよかったってなる嬉しいお言葉です(*^^*)近い内に続編も公開予定なので少々お待ち下さい！ (2020年5月2日 11時) (
レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - すっごく面白いです！早く続きが読みたいです！更新頑張って下さい！応援してます♪ (2020年5月1日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - ついに総悟さん行動にでました(°口°)こちらこそありがとうございますです_|＼○_ 作者としては優しい沖田総悟を書くのが難しくて苦労してます笑 (2020年4月7日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
鈴音(プロフ) - 総悟ぉぉぉーーーーーΣ(ﾟДﾟ；≡；ﾟдﾟ)すみません荒ぶりました← 何だろう…何か…もう…ほんとありがとうございます(((語彙力 (2020年4月7日 21時) (レス) id: 737011c58c (このIDを非表示/違反報告)
ぽてうさ(プロフ) - 至恩さん» 久しぶりとなってしまった更新で、こんなコメント貰えるなんて本当に嬉しくて続きを書くモチベがぐんぐん湧いてきます！ありがとうございます(●´ω｀●) (2020年3月14日 23時) (レス) id: d2b650a918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽてうさ | 作成日時：2019年2月6日 19時
