龍が如く 夢、語る者

誰にも負けません。　：桐生夢 ページ15

桐生「あぁ。Aは実際に傷を与えてないらしいが。」

伊達「ほぉ…、すげェなコイツ。
　 っていうか桐生お前、遥といい、この嬢ちゃんといい…」

桐生「…だからなんだってんだ。」

伊達「ロリコンか。」

桐生「遥とAは違う。」
　
遥は大切だ。だがAとは想いが違う。

伊達「わーったわーった、怒んなって。」

隣のソファーに寝ているAをちらっと見てみると
うーんと唸りながら落ち着かない動きを見せた。

ドォン

『あぁひゃぷぃ！！』

セレナに鈍い音が響いた。Aは頭から床めがけて落下した

どうやらAは寝返りがうちたかったようだ
ソファーの幅じゃ上手く寝返りがうてなかったのだろうか。

桐生「大丈夫か？」

『んー、きりゅーさんおはよ』

心なしかAの後頭部が腫れている気がする。

桐生「大丈夫か？」

『うぁ、何が？』

桐生「頭だ。さっきぶつけただろ。」

『うん、平気だよって…どうして桐生さんここにいんの！？』

桐生「…？」

『だ、大吾さんは…？』

桐生「…俺は大吾じゃねぇ。今はせめて俺を見てろ。」

『うん…？うーん、あぇ…』

何か考え込む様子をする。
というか、さっきから気になってたが、コイツが時々発する言葉、アレ何語だ？
今だって、『あぇ?』とか言ってたし、
ソファーから落ちた時も『あぁひゃぷぃ!』って言ってた気がするし。

『おやすみなさいー。』

今、自分がどういう状況なのか整理を付けようとでもしてたんだろう、
多分、一回寝てもう一度考え直そうとでも思っているんだ。

わかりやすいやつめ。
(↑何か違うと思う。)

桐生「待て、セレナにいる人くらいには挨拶したっていいだろう。」

『挨拶…？…あっ、うん、えっと菅野Aです』

伊達「…可愛いな。」

桐生「…あげねぇぞ。」

伊達「ハッ、別に盗りゃしねェが、Aはお前のモンじゃねぇだろ」

桐生「フン。いずれは俺のモンになんだよ。」

『アタシが？』

桐生「…あぁ。」

『おぉぉぉ。』

や、やっぱり逆ハーレ(殴
おお、いつも殴ってる管理人よ。油断したな。

＞＞うっせ。ちょっとよそ見してたんだよ！by鶴子
あぁそうかい。

『桐生さん、ここにオレンジジュースってあるの？』

桐生「ん、分からんが多分酒しかねえぞ。買ってくるか？」

『うーうん。自分で買ってくる。』

桐生「…俺も行こう。」

『1人で行けるわ！子供扱いしないでよね』

そしてAは外に出た。

多分それが間違いだった。

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