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6音 ページ8

そんな自分に嫌気がさして
話している彼らを横目に音を立てないよう弓道場から出て行く

私はいつも縛られてばかりだ

帰り道を歩く、迎えを頼もうか迷ったけどなんとなく今の私の縛られた顔をみせて心配をかけたくない気持ちに駆られた

電車の振動が心地良い









駅を出て再び歩き出した瞬間呼び止められた

愁「A?」







振り返ると何も変わっていない藤原くん
なんだか今日は人との縁がたくさんあるみたい、

駆け寄ってくる藤原君の後ろには弓、






どうやら神様は意地でも私に弓道をさせたいようだ





愁「A」
『久しぶり、藤原君』

いつもクールな彼の表情が少し崩れているのがなんだか少しおもしろい、
焦ったような、縋るような、疑問が多く混じった表情






愁「こんな時間まで何をしてたの?
1人じゃ危ない」

きっと藤原君が聞きたいのはそんな疑問じゃない
そんなことはわかってる、


『ちょっと、用事があって、遅くなっちゃったの』


愁「そう、
じゃあ送ってくよ 歩きだけどいい?」

『うん、ありがとう』
彼の優しさも変わっていないみたい



















愁side
駅から出てきた姿
目に入った瞬間彼女だと確信した

愁「A?」
すると振り返る彼女

中学の時見た顔と全く同じで酷く美しかった
伸びた髪が彼女の頬を撫でる




何も言わずに退部し、違う高校へ進んだ彼女



どうして弓道をやめた?

どうしてあの時棄権した?


どうして、俺の元から去っていった?


疑問が溢れかえる
口走りそうになる言葉を飲み込む

聞けないことがもどかしい、

平然を装い彼女に別の言葉をかけるがきっと彼女は見透かしているんだろう
でも、俺は彼女と少しでも一緒にいる方が重要だ


一緒に帰ろうと言うと
なんとも嬉しそうな顔をした
柔らかな目元がさらに柔らかくなるその瞬間が俺は最も好きだ









嗚呼、なんて愛おしいんだろう

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(プロフ) - みなせさん» わ!ありがとうございます😭佐瀬さんはどうしてもオタクにしたかった笑 (2023年2月26日 14時) (レス) id: 1cf9190c20 (このIDを非表示/違反報告)
みなせ(プロフ) - 桐先の3年生2人の登場嬉しいです!!これからも更新頑張ってください! (2023年2月26日 14時) (レス) @page17 id: 574162d57f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年12月28日 15時

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