【ツルネ】玲瓏

1音 ページ3

桜が舞い、優しい風が草木を揺らす4月、


入学式の長い話を聞きながらぼんやりと考える
部活はどうしようとか友達できるかなとかいたって普通の考え

入学式挨拶は同じ中学だった竹早君

彼も風舞だったんだ、てっきりそのまま桐先かと思ってた
彼、弓道部だったなと思い出したところで嫌な思い出が蘇ってくる…




私、弓道やってるくせに弓道から逃げてる私は最悪だななんて心で嘲って黒い感情を飲み込んだ






入学式が終わって

帰ろうと下駄箱を出ると多くの部活勧誘が行われていた
サッカー部や野球部、吹奏楽部に茶道部など多岐にわたっている


「そこの君！可愛いね！！是非野球部のマネージャーになってくれ！！」
「いや！サッカー部に！！！」
「いや！日焼けしない屋内のバスケだろ！！」



どうしよう、、囲まれちゃった、、帰れないな、











静弥side
入学式挨拶をしていると一際目立つ彼女を見つけた
相変わらず美しい彼女は周りの視線を集めている、果たして気がついているのかは謎だけど、

男子だって多くのひとが彼女を気にしてる

ふつふつと黒いものが胸の内から溢れてくるのがわかった





帰り際の部活勧誘
久しぶりの遼平との再会に喜ぶ


遼「わっ！なんだ？あの人だかり」

遼平の見た先には運動部を中心にした人達が集っていた
その隙間から彼女が見えた


そんな彼女に気づいた湊は



湊「えっ、相坂も風舞なのか、てっきり桐先にそのまますすんでるのかと思ったよ」


遼平「あー！めっちゃ美人の子じゃん！！いーなー、湊と静弥の知り合い？」

静弥「まあね、同じ中学だったし、彼女弓道してたから」










相坂さんは高校で弓道するのかな、
また彼女の美しい弦音を聴きたい

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