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3 興味ないことに使う時間が勿体無い ページ4

「A、これよろしく」

「はい、寮長」

私のダメなところ、それは人に嫌われたくなくて「はい」とすべて答えてしまうところ

「A・イガラシ、貴女はもっとできる子でしょう??
貴女レベルの生徒はなかなかいないわ、努力すれば輝く幻の原石なのよ」

「そんな、私の母は魔力がなくて父親も誰かわからないのに…、かいかぶりすぎですよ」

私のダメなところ、それは努力をせずダラダラと過ごしてしまうところ、楽をしてしまうところ

「A、そんなに早くもどらなくたってホリデーはまだ三週間も残ってるんだぜ??」

「ホリデーくらいゆっくりしていけよ、好物の寿司だっていっぱい連れてってやるのに」

「いーよ、そんなの…」

私のダメなところ、それは本当はすっごく寂しいのに、本当はすっごく抱きしめて欲しいのに…なのに、素直に甘えられない可愛くないところ

「じゃあ!俺様が厳選したツナ缶!持って帰るといいんだゾ!!」

「ツナ缶はいらなーい、じゃ、また冬のホリデーにね」

私のダメなところ、私を可愛がってくれる人たちや愛してくれる人たちに感謝を伝えられない、ワガママで恩知らずな薄情なところ

早く、私が立派になって独り立ちして、今まで迷惑かけた人たちにお礼をしてそして、そして…

私は…何になるんだろう

「志のない貴女が寮長なんて!相応しくないわ!!」

「っ…!?」



「っ!?」

何かの衝撃を受けたと体が感じ、夢から覚める、それはとてもいいものとは言えなくて、ドキドキと心臓が波打つ音と息苦しさが残る、目に広がる部屋の風景を見て「ここは寮じゃない」と安心した。

「…目覚め最悪」

三年生の時、二年生に決闘を申し込まれた。自分で言うのもなんだけど実力だけはあった。寮長になるのもまぁ難しくなかったし、二年生のウィンターホリデーの頃には寮長になってたかな

でも私には目標も夢も志もない、それに不満を貯めていた生徒たちもまぁ居たみたい、姉弟校のオクタヴィネル寮の風習を真似てこっちもカフェを経営してたんだけど方針やイベントで行き違いも多かったっけ

その子は今、寮長をしている

あの時の勝負??もちろん意地でも勝ったよ

プライドだけはずっとあるからね

4 金を落とさない客に愛想ふる必要ある?→←2 泣き虫じゃない、感性豊かなの



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作者名:ぽよ | 作成日時:2020年9月18日 21時

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