【オリジナル】館に集う者達

一緒に by哥欲祟 ページ15

｢あ、リンジュ！やっと戻ってきた〜！｣

テラスに着くと、千悠が１人で待っていた


｢あ、2人とも部屋に戻っちゃった？｣


｢うん、雪菜の部屋で2人でお茶するんだって

まあ私が口パクで行けって言ったんだけどさ！｣


優しいな、千悠は！

｢そっかそっか！
あ、カップケーキ作ってきたよ！私ほとんど悪戯してただけだったけど｣

美味しくできてるとは思う、暗光兄さんが作ったんだし…


｢あはは…まあ、一応ちゃんと出来たので一緒に食べましょう？

そこにいるクリオさんも、一緒に食べませんか？｣


ん？クリオさん？クリオさん！？

あ、私何故かクリオって呼び捨てで呼ぶとダメな気がするんだ

高貴なお方というか、実際吸血鬼なので敬いたく…ならないかな！？


｢何処にクリオさん！？どこどこ〜？

…あ！｣


｢あそこかな？あの…木の上！｣


｢ん〜？｣

私は自分の能力を使った！

つまりは瞬間移動！！
私は木の上に移動した←


｢あ、クリオさんいたー！
何やってるの？私達と一緒にお茶しよう…ってえ！？｣


めっちゃオロオロしてる！！
すごいたどたどしい動きしてる…！


｢お、落ちるよ！？落ち着いてクリオさん！｣


｢あ、あぁ…我は吸血鬼だからな…地面にそのまま突っ伏すことはないが…

ちょ、ちょいと離れてはくれんか！？｣


｢え！あ、うん！下りてきてね！？←｣


私はまた能力で千悠と兄さんのところに戻る



すーっとゆっくり浮きながら降りてきたクリオさん


｢あ、確かクリオって…コミュ障というか…まあ人見知りみたいな感じじゃなかったか？｣

千悠にそう言われて思い出す

そういえばそうだった！



｢え、あ、いや、我は別に…！｣

｢…すごくあわあわしてますね…落ち着いてくださーい？｣

兄さんは落ち着いてる分、人を落ち着かすのも上手そうだね

ここは兄さんに任せちゃうかなあ？


…っと、そう言えば、料理見学(悪戯)の合間にミルクティー全部飲んじゃったんだった

ミルクティー、作り直そうっと♪






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