【オリジナル】館に集う者達

悪戯と料理by詠璃 ページ14

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色々あって、リンジュさんとキッチンに来た僕。
…え？悪戯に会わなかったのか？
勿論会いましたよ。5回ほど…。


そういえば、リンジュさんの料理作った所は見てないですね…。
でも、塩と砂糖とかの違いはわかるはず。
よし、手伝ってもらいましょう！

僕がそう考え、小さくガッツポーズをすると
リンジュさんが頭にハテナマークを浮かべ


「ん？暗光兄さん、どうかしたの？」

「ああ、いや、なんでもないですよ。
さっそく、カップケーキを作りましょうか！」


そういうと、リンジュさんは「ええ？…気になるけど、まあ良いか！わかったよ！」と言って僕の料理してる所を見る。



生地作りでの最中に、砂糖か必要になってたのでリンジュさん(見学中)に頼むと…


「リンジュさん、砂糖取ってください！」

「はーい！
…えっと、確かこのマークの…よし！
はい、砂糖！」

「ありがとうございます…って、
これ塩じゃないですか！危ないですよ！」

「えへ、バレた？」


など、色々な出来事(悪戯の方があってますかね)がありましたが…。
20分ぐらい経つと、カップケーキは完成しました。
あ、ちゃんと材料は間違ってませんよ？…多分。
そして、カップケーキを見たリンジュさんが質問をして…


「あれ、暗光兄さん！
なんで沢山カップケーキがあるの？」

「ああ、皆食べるかなーと思いまして。
…食べない人の分は、全て僕が食べますから。」

「そういえば暗光兄さん、朝ご飯食べてないもんね！」

「あああ……お腹がいっぱいだったから食べてないだけですからね！」

「別に、理由までは言ってないのに……はっはーん…これはもしや…
寝坊したんだね！」

「ち、違いますよ！…カップケーキをテラスまで運びましょう！」


まあ、寝坊したのもバレましたよ。……バレないと良いなぁ。
そう思いながら不安もあったけれども…

さっきずっと悪戯に引っかかっていたからカップケーキが落ちないか、と思ってたので
僕は能力を使い、ロープの場所を見ながら歩いて行きます。

ああ、僕の能力は未来がわかる能力です。
館に来た頃は、皆さんの名前を能力であてて…驚かれましたね。不気味に思われるかと思ったら、意外でした。


途中であった豹李さんと白雪さんにもカップケーキの事を言いました。…来てくれる、かな…？



…と、テラスに着きました。
あ、テラスにいない人も含め館に居る全員分作っちゃってた……まあ、僕が食べるから良いですよね！

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