【オリジナル】館に集う者達 (ページ24)

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手助けby蒼海雪ページ24

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花ちゃんが様子を見に行くと言ってからもう何十分経っただろう。

様子を見に行こうとテラスに出れば化け物達がうようよと動き回っていた。

その光景に少し驚くが、さっきの物音と彼が中々戻ってこなかった事である程度の事を察する。

くすりと笑う。
氷で作った剣をぎゅっと握った瞬間、化け物達が襲ってきた。

攻撃をくるりとかわしながら敵の身体目掛けて剣を突き刺す。

次々と倒れていく化け物を横目で見つつ最後の敵を始末した。
丁度その時。

慌てた様子で花ちゃん達が戻ってきた。

花ちゃんは私と、その周りに倒れている化け物達を見て安堵のため息を零す。

「怪我してない？大丈夫？」

私の元へ駆け寄り、気遣いの言葉に頬を緩めた。

大丈夫だよ。と笑えば安心したような笑みで笑い返してくれる。

「まだこの化け物達がいるの？」

私のその問いかけに、彼がこくりと頷く。

一気に始末しないと大変な事になりそうだし…。

うーん。と考え込んでいると外から大きな音が響く。
岩が落ちるような、そんな音。

「私、音がした方に行ってみるよ！」

そう言ってから彼の返事も聞かずにテラスから外へと飛び出た。

音がした方へと走って行ってみれば、化け物の大群を岩で押し潰している雪菜ちゃんがいる。

「雪菜ちゃん！私も手伝うよ」

大きなツタに乗っている彼女に、そう大きな声で言えばこくりと頷いてくれた。

その様子をみて、すーっと息を吸ったあと頭上に何万本の氷の刃を作り出す。

その刃は、敵を目掛けて一斉に飛んで行った。
そして鋭く敵の身体を貫く。