政府に物申したいんですけどとりあえず感謝しているので潰すのは来世にしておきます【刀剣乱舞】

第24話 神様も色々大変なんだな……って ページ25

鶴「流石時雨の娘と言うべきか？こんな刀剣男士に尽くすなんて」




ぶっ倒れたAを離れに運び、布団に寝かせた。





三「……鶴、お前はもう分かっておるのだろう？」





鶴「……なんの事かな？」





薬「落ち着け鶴丸の旦那。髪の毛と瞳が変色してきてるぞ」




薬研の言う通り、鶴丸の真白な髪の毛が黒に、琥珀色の瞳が紅色に変わりつつあった。



いわゆる闇堕ちの前兆だ。





三「本当は時雨が姫路に嵌められたと言うのも、



時雨はずっと俺達の事を待っていたと、信じていたと言う事も。





俺はその当事者じゃないからよく分からんが……さっきの本丸と刀剣男士の雰囲気、信濃達の会話を聞いていれば大体は何が起こったのかは分かる。



まぁ、俺はじじいだからな」






鶴「あぁそうだ、分かってるさ。



姫路が狂い始めてから初めてわかった。




あの時雨が居た時の姫路は全て演技をしていたから良い子ちゃんだって事も、



俺達の体と顔が目当てで審神者希望だった事も、



古株の審神者の時雨の本丸を見習い先にした理由も、



全て分かった、知ってしまったんだ。





古株の時雨の本丸なら殆どの刀が揃ってると推測して、



そして時雨は馬鹿みたいに優しいから＿＿陥れ易いから此の本丸を選んだんだろ？




自分の欲のために短刀を折って、暴力を振るって、



自分の好みの刀に抱かれて、毎日時間を問わず夜伽を強制して、




挙句の果てには自分の仲間を『自分で折れ』だぜ？笑いが止まらなかった。





自分の楽園のために人を陥れ、悪役にし、邪魔者を殺した人間を、




楽しいからと言って人の心を踏みにじって笑う人間を、





自分の事だけ考えて色々な事を強制してくる人間を、





逆にどうやって信用すればいいんだ？




なぁ、教えてくれよ三日月。あの審神者の魅力を、良さを、信用できる根拠を、教えてくれ!!





俺だって信じたいぜ？驚きが待ち受けている日々を早く送りたいんだ。




でも信じて姫路のように裏切られたら？溜まったもんじゃない。




俺は自ら刀解を希望するぜ」






薬「なっ……!!」





その鶴丸の発言に、薬研が反抗しようとしたが、それは三日月の腕によって止められた。





鶴丸の髪と瞳の変色は、さっきよりも濃くなっていた。

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