剣~つるぎ~

伍の陸 ページ24

有岡「…俺、死ぬの？」



数年前



ある【妖怪斬り】に殺されかけた



鬼術も何も効かない



…いや、効かないと言うよりかは効いてるはずなのに全く意味がない



有岡「…いいよ。



殺せばいいじゃん」



俺がそう言うと【妖怪斬り】は剣をしまった



有岡「…はぁ？」



俺はつい口に出してしまう



有岡「何？



【妖怪斬り】のくせに妖怪に情をかけたっての？」



「違う」



有岡「違う？」



「鬼よ、俺と手を組まないか？」



…手を、組む？



「俺はこの世界を変えたい。



俺みたいな人間とお前ら妖怪が手を組んだらこの世界変わると思わないか？」



…言っている意味がわからない



有岡「お前…何言ってるかわかってるの？



そんなの親方さまに発覚されたらお前の命がないよ」



「構わない」



構わないって



有岡「…命知らずって言われない？」



「言われたことないな」



…そんなこともあるんだな



有岡「そんなこと言ってもさ…俺たちはお前ら【妖怪斬り】みたいに仲間意識は持ってないぞ」



「ないならそのままでいい。



無理矢理作らなくても構わない。



俺に突いてこい、鬼よ。



そうすればこの世界を変えるところを見せてやろう」



…俺はその日から着いてくことにした



【妖怪斬り】の内情を全て教えてくれた



【妖怪斬り】は下から剣義、秘義、奥義を使っていて俺らが召喚する下っ端は剣義とかでやられるけど、俺みたいになると奥義でしか倒せないらしい



あぁ…あの時偶然噛んだ肉の味、とても美味しかったな

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