剣~つるぎ~

伍の参 ページ21

知念「がぁ…」



牙が肩に刺さる



鬼は…このまま肉を引きちぎる



昔、宏太お兄ちゃんが遭遇した鬼も同じような攻撃をしてきたと言った



だったら…



有岡「うぐ‼︎」



僕は大ちゃんの心臓に剣を刺す



大ちゃんは離れた



肉はなんとか持っていかれていない



…少しだけ食べられたけど



山田「知念‼︎」



涼介が近寄ってきて、止血をしてくれる



知念「なんとか心臓に刺した…これで…」



あまりの痛さに意識を失いそうになる



有岡「…あぁ。



痛かったじゃん」



知念「嘘…」



有岡「確かに心臓刺されたのはもうだめだと思ったよ。



けどね…俺くらいの妖怪になるとただ剣を心臓に刺すだけじゃ意味ない。



奥義、それが必須になるね」



そんな…



有岡「それにしても…知念の肉、美味かったな。



どの肉よりも…団子よりも美味い。



あんな肉、何年ぶりだろう。



もっと…頂戴‼︎」



大ちゃんはまた僕の方に駆け出す



僕は左肩をやられているかた剣を握れない



山田「秘義…かはっ‼︎」



知念「涼介…？」



山田「体力が…もうねぇ…」



涼介は体力がもうない



…もうだめなのかな



そう思って目を瞑ると



岡本「秘義・星蘭(せいらん)」



圭人の声が聞こえた

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