【d!】私に逢いに来てください【短編集】 (ページ8)

今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:32,008 hit

かわいい＿os＿シアンページ8

深緑色の可愛らしい扉を開けてみるとなんとも甘い香りが漂ってくる

Os「んふふ。どう？俺のオススメの場所なんやけど～」

「最高！！」

お店の内装や雰囲気が私の好みにぴったり合致していてもしかして探してくれたのかな。なんて思って心から嬉しくなる。

席に通されて早速注文をする。
メニューには可愛らしくて美味しそうなスイーツがずらりと並んでいる。

彼氏のまんちゃんとテストが終わったらこようと約束していたのだがこんなに素敵なところだとは思っても見なかった。

頼んでいたスイーツがやっと着いたので早く食べようそう思っていると隣のテーブルからひそひそ声が聞こえてきた。

「あそこの二人ちょー美形じゃない？」

「えーわかる。特に髪の短い方イケメン」

「もう一人も可愛くない！？」

すると、まんちゃんも気がついたのか

Os「俺ら噂されちゃってるね～」

と言う。
てか、まんちゃんが女の子に見られててわたしが男に見られてるよね！？

部活の理由で髪をバッサリ切ったのだがやっぱり男に見えるようだ。身長が170センチあるのも一つの要因かもしれない。

それに、こんな可愛らしいカフェに来るに相応した女の子では無かったいう事かも……

「うーん。髪伸ばそうかな。」

すると、まんちゃんはわたしの頭を撫でて言う。

Os「えー。俺はAちゃんのショートヘアも好きなんやけどなぁ。」

でもそうは言ってもわたしはやっぱりまんちゃんのかわいい彼女で居たい。
まんちゃんの隣に立っても可愛いって思われる女の子に＿＿

そういうと、まんちゃんは笑って言った。

Os「でもAの可愛い所は俺だけが知ってれば良いやろ？」

「そ、それはそうだけど……」

その顔があまりにも綺麗過ぎて思わず言葉を失いかけた。
やば。かっこよすぎてしんどい。
そう思ったわたしは赤くなったのを誤魔化すために顔を隠した。

すると、

Os「ほら、そう言う所とか。心配せんでもAは可愛い俺の彼女ちゃんやで？」

私の心を読んでいるのかと思うぐらいの言動に驚きつつも、
わたしの目を見つめつつ首を傾けて言ってくるものだから顔の火照りなんておさまるわけがないのだ。

まんちゃんは急にかっこよくなっちゃうんだから狡いよね。

「ほら、早やく食べるめう～！！」

そして、またあのふわふわしたかわいいまんちゃんにもどってケーキをすくってわたしの口に入れた

この日食べたガトーショコラはいつもの倍甘く感じた。