【d!】私に逢いに来てください【短編集】 (ページ14)

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∟泥＿Tn＿鶴　※ボカロパロ　※失恋バットエンドページ14

...あいつが、アイツが、彼奴が、トントンに告白をした。
な、何も恐れることは無いわ、だって私の方が...きっとトントンだって私の事を好きな筈...。
気のせい、きっと気のせいよね。怖いなんて、気のせいだから。
心が痛いなんて、きっと気のせいよ...。

Tn「えっ、ほんま？...その、俺も好きやねん...。」

...え？
なんで、なんで...？なんで私じゃ、ないの...。
ああ、全部彼奴のせいよ。はやくそこをどいて...！
泥の分際で...！！！

『ちょっと...！』

愛梨「へっ！？Aさんっ！？」

『私だけの大切を...奪おうだなんて。』

Tn「A...？」

『トントンも...地を這ってるだけの奴をなんでそんなに可愛がるの...！』

Tn「...は...？」

『私の事も見てよ...あなたはずっと褒めてくれたでしょ...。』

昔から優しくて、ずっと私を褒めていてくれた...。
私だけのトントンだったのに...。
どうして私を選んでくれなかったのよ...！

『その子より私の方がっ...』

Tn「A。」

『...え。』

Tn「俺は愛梨さんの事が好きやねん。てかそんな事言う奴とは付き合えへんわ。」

『そんな...まって、とんと...』

Tn「行くで。」

愛梨「あ、うんっ！」

底辺の癖に...泥の癖にトントンに選ばれて、私が悪者なの？
ずっとずっとトントンの事を愛していただけなのに...。
何かの間違いよ。ええ、きっと...そう、なのよ...。
次の日から私はとことん悪者扱いされた。悪女、悪役だとか沢山言われた。
私は本当にトントンが好きだっただけなのに...。

『...う、ぐすっ...。』

未練しか残らないようなこんな結末。
私はこれからこの世界で反逆者として背負っていくことになるんだ。
ただ...ただ好きだっただけなのに...。
私は止まらない涙を拭う事もせずに、一人でただただ泣き続けた。

―――真っ黒になった羽を背負って。

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もしかしたら続き物としてハッピーエンドver.を作るかもしれないBy鶴
(ちなみに落ちは変わると思わます)