・……8_Shian……・* ページ9
そして、またチーノさんと合流した。
色んな場所を案内してもらい、大体の位置は把握出来た。
そしてつぎは部屋へと案内される事になる。
Ci「あ、でここからが個人の部屋やね。
Aちゃんはそこの角の部屋やで。男子と一緒の階なんは嫌かもしれんけどすまんな。」
成る程ここのファミリーは部屋まであるのか
しかも気遣ってくれたようで少しだけみんなと部屋が離れている。
私が襲われるなんて事確実に無いからそんな心配いらないのだけれど。
でも、これで少々動きやすいな。
いや、それより早く落とさなければ。本来の目的を思い出しながらチーノを見つめていると、
Ci「どうしたん？そんなに見つめて」
流石にあからさまだったからか、そう問われる。
『いいえ、ここの方は素晴らしい人ばかりだなぁつと思いまして』
Ci「はは。ほんまに？Aちゃんに言われると嬉しいわ」
しかし、まったくもって目が笑っていないように感じる。心ここに在らずって感じで流石詐欺師と呼ばれているだけあるわね……
そうして私は一旦指摘をしてみる事にした。
『チーノさん。私なんだか貴方とはまだ壁があるように思えて……。良いんですよ私の前では偽らなくても』
真面目キャラだったのとは打って変わってちょっぴり妖艶に笑ってみせる。
やっぱりギャップ萌えってなんだかんだ強いと思う。
Ci「……なんや。バレてたん？」
初めは驚きを隠せていないようだったが、今はなんだか嬉しそうに笑っている。
私は確信した。もうそこに偽りの壁はないのだと。
Ci「いやぁ、バレるとは思ってへんかったわ。流石やな。ゾムさんが気にいるだけあんな」
『お気に入りだなんて……そんなことないですよ！
なんならチーノさんのお気に入りになりたいな。なんちゃって……』
こんなセリフになびかなかった男は今までに1人としていない。一撃のワザ。
少し攻めたセリフで精一杯揺さぶると、
Ci「可愛いこと言ってくれるやん……」
と見事に顔を赤くした。
予想的中で成功だろう。
よし、このペースでどんどん落として行こう。
それに、ここの人達は私を楽しませてくれそうだし。
私はチーノさんと歩きながらそんなことをひたすらに思っていた。
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鶴(プロフ) - ReiHetaさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張りますね！ (2020年10月4日 10時) (
レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 初めまして。この作品好きです。頑張ってください^^* (2020年10月4日 6時) (レス) id: 923b872494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴 シアン | 作成日時：2020年9月18日 18時
