・……7_Turu……・* ページ8
今私が向かっているのは図書室。
確か図書室にも幹部の一人がいたはず。
どんな人だったかは覚えてないけど……早めに顔を合わせておいて損はないよね。
ちなみに今チーノさんは用事があるらしく、少し一人の時間ができた。
そして、図書室の扉をｺﾝｺﾝとノックする。
『失礼します。』
Em「こんにちは……あ、もしかしてAさんですか？初めまして、エーミールです。」
『はい、初めまして……って、私の事をご存じで？』
Em「勿論です！此処に女の人だなんて珍しいですから！」
『ふふ、確かにそうですね。名前まで覚えて下さるなんて、ありがとうございます。』
Em「いえいえ。……ところで、今回はどうなされました？」
『散策してたんです。今日来たばっかりで……。』
Em「ああ、成程。じゃあ後でチーノさん辺りに案内してもらいましょうか！」
そう言ってニコニコ笑うエーミールさん。
その笑顔は何処から見ても裏社会の人間には見えない。
まぁ、大方その知識を買われた……とかだろうか？
一人でそんなことを考えていると、ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻｯ！と何かが大量に落ちる音がした。
Em「うぅ、いたた……」
『だっ、大丈夫ですかっ！？』
どうやら本が降ってきた様だ。
私は下敷きになっているエーミールさんに手を差し伸べる。
Em「すみません……。」
『ふふ、ドジな方ですね。』
そしてエーミールさんが私の手を握ったのを見て、私はエーミールさんの方へ倒れこんだ。
この人にはぐいぐい行った方が落としやすいな。
『きゃあっ……！』
Em「へっ！？あ、あああのっ！だいじょぶですかっ！？」
『ご、ごめんなさい……！』
Em「い、いえっ……。」
エーミールさんは分かり易く顔を真っ赤にして私を見る。
あー、後一押しで行けそう。もしくはもう落ちたかな？
ふふ、女慣れしてない人は本当に扱いやすい。
『え、えっと。……片づけましょう！！！』
Em「は、はいっ！！！」
そして本を片づけた後、私は図書室を後にした。
……そろそろチーノさんが戻ってくるかな。
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鶴(プロフ) - ReiHetaさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張りますね！ (2020年10月4日 10時) (
レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 初めまして。この作品好きです。頑張ってください^^* (2020年10月4日 6時) (レス) id: 923b872494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴 シアン | 作成日時：2020年9月18日 18時
