・……15_Turu……・* ページ16
あの後私は、従順なキャバ嬢として働きながらも着々とオーナーの情報を集めていた。
そしてシャオロンさんとも共有しながら過ごすこと三日。
いつも通り、休憩室でシャオロンさんと情報を共有する。
絶対に皆を助ける……その一心で必死になって情報を集めていた。
―――オーナーの影が迫っていることなんて知らずに。
『それで、他にも……』
「Aさん、こんなところでお客様と何を話しているんだい？」
『っ！？オー、ナー……。』
いつの間にか私達の後ろに立っていたオーナー。
私が振り向いた時にはオーナーの拳が振りかぶられる寸前。
私がサッとオーナーから離れると反応の遅れたシャオロンさんにその拳が当たる。
打ち所が悪かったのか、シャオロンさんはそのまま床に倒れた。
辛うじて意識はある……みたいだけど。此処まで一瞬の出来事だ。
……つまり、このオーナーは相当手馴れている。
少し背中に冷や汗をかきながら、脳をフル回転させる。
「Aさん、お客さんを連れて何の話をしているんだい？此処は休憩室の筈だけど？」
『あら、そうだったんですかぁ？ごめぇんなさぁい、分かりませんでしたぁ。』
「……ふーん、わざわざ裏から回って来たのに？」
『……っ』
「あれ？もしかして、バレてないとでも思ってた？あはは、凄く甘い考えだね。」
恐らく監視カメラだろう。観葉植物の中とか、想像のつく限りで気を付けてはいたけれど……。
流石にこの手馴れようじゃダメだったか。
適当な会話をしながら、必死で思考を巡らせる。
どうにか……電話のワンコールでもいいから、援軍を呼ばなければ。
……そして、私はある取引を持ち掛けた。
・……16_Shian……・*→←・……14_Shian……・*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鶴(プロフ) - ReiHetaさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張りますね！ (2020年10月4日 10時) (
レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 初めまして。この作品好きです。頑張ってください^^* (2020年10月4日 6時) (レス) id: 923b872494 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鶴 シアン | 作成日時：2020年9月18日 18時
