・……12_Shian……・* ページ13
到着時間になり、私はそれに適した衣装に着替える。
なかなか露出度がある服だ、まぁ勿論慣れているからそこまで抵抗感はないがこんなにキラキラした服を着たのは初めてだ。
なんせ今回潜入するのはキャバクラだから。
まぁ天職よね。前に働いていたところも似たような場所だったし。
そうして上着を一つは羽織りながらシャオロンさんの方に向かう。
なんだか照れている様子だわ。思わぬところで収穫が得られたかも。
そう思いつつ、早速店に入る。
中にはキャストの女の子がたくさんいた。見た感じすごく若そうに見えるけど気のせいかしら？
『よろしくお願いします！』
初めはなんだか久々の空気感に緊張していたがすぐに女の子が声をかけてくれた。
「Aちゃん！私マリっていうのよろしくね」
そういて私はマリさんに教えてもらいながら着々と上り詰めだったの二日でほぼナンバーワンとも言える売上を上げていた。
シャオロンさんはこっそり客としていたのでたまに情報を話したりしていた。
そしてある休憩のことだった。
「いや〜もうAちゃんほんと大人気だよね」
『いえいえ。マリさんのお陰ですよ』
マリさんたちはいつもこのポットに入ってるものを頻繁に飲んでいる。そんなに美味しいものなのか？
そう思って尋ねると、マリさんはばっとポットを後ろに隠した。
「あっ、これ私専用の飲み物なんだぁ」
何か怪しい。しかしわたしはその真意を見抜くことはまだできなかった。
そして接客中マリさんが抜けたので後を追うと、青ざめていた。
『どうしたんですか！？』
「いや。ちょっと疲れちゃって……」
その表情はもう働きたくないと、そう言っているようだった。
そして恐る恐るどうして働いているか聞く
「私の家貧乏でね。弟たちのために働いてるんだ。ほらここ給料いいでしょ？
だから……ここにしたんだけどな…」
そして、立ち上がって無理に笑って最後にボソッと吐き捨ててふたたび接客に戻ってしまった。
「やっぱAちゃんは巻き込めない。
……オーナーにだけは関わらない方がいいよ」
これはクスリだけではないようね。
私はその言葉の意味を探るのにひっしだった。
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鶴(プロフ) - ReiHetaさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるととても嬉しいです！更新頑張りますね！ (2020年10月4日 10時) (
レス) id: c881247ce8 (このIDを非表示/違反報告)
ReiHeta(プロフ) - 初めまして。この作品好きです。頑張ってください^^* (2020年10月4日 6時) (レス) id: 923b872494 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶴 シアン | 作成日時：2020年9月18日 18時
