96分目.シアン ページ49
シエロside
生徒会に全員が始まると、α学園の生徒さん達を案内する為に外に出る。
Ut「あ、シエロ〜。一緒に行こうや。」
シエロ「大ちゃーん！α学園の女の子口説きに行かなくていいの？」
こちらにやって来た大ちゃんを茶化しながら言うと、
Ut「いや、ここん中には好みの女おらへんねん」
なんていっている。それが珍しくビックリしている私にヘラっと笑って行こうやといってくる大ちゃん。
Rbr「で、ここが食堂やね。」
何人かの人が紹介をしているのをぼーっと見つめていると、ソフィーさんに声をかけられる。
Sf「あ、あの！シエロさんっでしたよね。数日間お世話になります！！良かったら仲良くしてくだしゃ、さい。」
そういってくるソフィーさん。
シエロ「うん。よろしくね〜」
そういって握手する。ソフィーさんは新しくα学園に入った一年生だと言う事を聞いた。
それから、階段を登って二階にたどり着く。
シエロ「あ、ソフィーさん。もうすぐ図書室につきますよ〜」
そういったその時だった。
Sf「わーい。ってあうっ。」
私よりも少し小柄なソフィーさんはまた、思いっきり躓くがそれまた、ショッピ君にいとも簡単に受け止められる。
Shp「あ、そこ段差なんで気をつけてくださいね。」
Sf「は......はいっ。な、何度もすみましぇん。」
これまた顔を真っ赤にしているソフィーさん。こう言う子がモテるんだろうな。
そして、ソフィーさんは私に駆け寄って来た。
Sf「はわわ。あ、あのさっきの見てましたか！？あの方、し、ショッピさんでしたっけ。か、カッコイイですぅ。」
顔を真っ赤にさせててをばっと広げたり縮めたりせわしなく動かしている。
Sf「わたし、、、、ショッピさんの事好きかもですぅ。」
しかし、その事をわたしに耳打ちして来た時は流石に驚いた。
Sf「あ、シエロさん！ショッピさんとは仲良かったですよね！！良かったら協力してくれません？」
ずいっと近づいてきて言ってくるソフィーさん。
シエロ「あー。えっと良いよ。う、うん。ソフィーちゃんなら可愛いし大丈夫だよ。」
そう、ショッピだってソフィーちゃんみたいな可愛い子と結ばれた方が幸せだよね。
2人のためになるなら頑張ろ。
しかし、なぜか心からの笑顔を浮かべることは出来ず、精一杯の作り笑顔でごまかすしか無かった。
そして、それをあの人が見てるなんて思ってもいなかった。
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作者名：鶴 シアン | 作成日時：2020年5月21日 17時
