83分目.シアン ページ37
シエロ side
Zm「なぁ、ビーチバレーしようや！！」
ゾム君がみんなに呼びかけていたので、私も参加する事になった。
勿論運動神経の良い人の無双だったけど楽しくやっていた。
それもあってなのか、いつのまにか周りには人がわらわらと集まっている。
でも、ほとんどの人たちは試合が白熱していたこともあってか、気づいていないようだった。
まぁ、楽しいからいいか。そう思っていると、
Sha「わっ！すまん。やっちゃったわ。」
シャオロン君がボールを海の方にやってしまったのだった。
Rbr「なんや、お前ぼーるにも不人気なんか」
Em「取りに行くのは大変そうですね」
結構海に攫われていて、遠くに行ってしまった。
Kn「まぁ、俺がやれば一発やで！！」
そう言ってコネシマは波を操ってこちらにボールを戻した。
Ci「これで再スタート出来るやん！！」
そして、また、ボールを上にあげた時だった。
なんだか周りからざわざわとした声が聞こえる。
それはなんと言うか、ただ事ではないことか起こったような.....
クレア「シッマ。能力！」
クレアの発した言葉でみんなが我に返ったように焦り出す。
Tn「はよ、どうにかせなあかんわ。」
Em「どうしましょうか？」
やばい。私もすっかり気が抜けていたから、魔力をつかうことがここではいけない事だと忘れていたのだ。
Shp「取り敢えず時止めときますね。」
そうショッピ君がいうと、一般の人たちは固まったように動かなくなった。
シエロ「これからぁどうするかだよねぇ？」
Ut「せやなぁ。このままここにいるのも多分無理になるはずやし、」
Gr「全く困ったな。」
一同頭を悩ませてしまう。うーん。どうすれば一番いいのかなぁ…
Kn「いや、すまんな。俺のせいやわ。」
Rbr「いやいや、俺やってコネさんの立場やったら使ってたわ」
暫く考えていると、魔力でどうにか出来ないかとおもったのだが、生憎記憶が消せたりする人は居ないのだ。
あれ？でも洗脳できる人はいるじゃん。
大ちゃんに夢だって思わせとくのを一般の人たちにかけて、時止めを私たちが此処から去ってから解除すれば完璧だろう。
まぁ、少しの疑問は残るかもしれないが平気なはず。
私はこれをみんなに話すと、その作戦で行くことになった。
そして、最後まで確認して此処をあとは去るだけ。楽しかったなぁ。海。
そう思いながら此処をあとにして生徒会長さんの別荘に向かった。
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作者名：鶴 シアン | 作成日時：2020年5月21日 17時
