82分目.鶴 ページ36
クレアside
今日は、昨日は入らなかった海の深いところまで来ていた。
今いるところは、肩が完全に浸かって顎がすれすれになるほど深い。
う、大丈夫なのは分かってるとはいえ、やっぱり水だから怖い...。
クレア「でも、楽しいかも...。」
ちゃぷちゃぷと泳ぎながら海で遊ぶ。
他の皆は砂場でビーチバレーをしていたり、屋台で何かを食べていたり、とても自由だった。楽しそうならよかったな。
なんて考えながら海を泳いでいると、突然足が動かなくなった。
...あ、あれ...どうしよう。
クレア「げほっ、う、助け...てっ...」
そう声を上げるが、誰も気づかない。
私はそのまま沈みそうになり、手を動かしてどうにか暴れる。
うぅ、誰かっ...！お願い、気づいて..！
しかし私の意に反してどんどん沈んでいく体。
もうだめだと思い、ぎゅっと目を閉じた。
...すると誰かによって手を引っ張られ、私は段々と浅瀬の方へと連れていかれた。
クレア「うぅ、げほっ、げほ...。」
Ci「クレア先輩！！大丈夫でしたか？」
クレア「...ちー、の...君？」
Ci「はい、大丈夫でしたか？」
どうやら助けてくれたのはチーノ君らしい。
なぜだか安心して、ﾊﾟｯとチーノ君に抱き着く。
クレア「ちーのくん...！怖かったぁ...！！」
Ci「わ、先輩？...大丈夫ですよ、ちゃんと助けてあげますから！」
そう言って、チーノ君は私の頭を撫でた。
その後、先輩などから凄く心配されたが大丈夫だと言って砂で遊ぶことにした。
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作者名：鶴 シアン | 作成日時：2020年5月21日 17時
