【W.r.w.r...D!】貴方が私を追いかける理由｛2｝【学パロ】 (ページ20)

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66分目.鶴ページ20

クレアside

そしていよいよ当日。
楽しみだったから、昨日あんまり眠れなかったなぁ...。
なんて考えながら、私は忘れ物が無いかを確認して部屋の前で待ってくれているトンちゃんと一緒に学園にある大きい広場まで向かう。

クレア「トンちゃん、ごめんね、待った...？」

Tn「ん、全然平気やで。じゃあ行こか。」

クレア「うん。えへへ、楽しみだね。」

Tn「せやなぁ。ちなみに今日は晴天らしいで、よかったな。」

なんて言いながらトンちゃんはふわりと微笑む。それにつられて一緒に笑うと、トンちゃんは顔を赤く染めてそっぽを向いた。...ふふ、なんかかわいいかも？
そんなことを考えているうちに、広場に着いた。広場には、先輩が持っている二十人ぐらいが入れる大きさの飛行機があった。今日はこれで行くらしい。

クレア「わ、凄い...。」

Tn「流石グルさんやな...。」

Gr「クレアっ！会いたかったそ！」

クレア「わ、ちょ、先輩...！びっくりするのでやめて下さい...！！」

Gr「っふ、可愛い奴め。昨日はよく眠れたか？」

なんて言いながら私を抱きしめる先輩。うぅ、普通に苦しい...。
先輩とそんなことをしていると皆が集まったので、飛行機に乗って海に向かった。

クレア「あの...せ、せんぱい...？」

Gr「どうした？眠たかったら寝ていいんだぞ？」

飛行機が離陸して数分。私は先輩の膝の上に乗せられていた。
トンちゃんに助けてと視線を送るが、トンちゃんは窓の外を見ていて気付いてくれなかった。
仕方なく前に座っているゾムに話しかけようと思ったが、シッマとエミさんに意地悪するのに夢中らしく、また気づいて貰えなかった。

クレア「先輩、私眠くないですよ...？」

Gr「...。」

クレア「...先輩...？」

返事が返ってこなかったので、どうにか後ろを見ると、先輩は私を抱きしめて眠っていた。
...綺麗な髪。思わず触ると、とてもサラサラで少しきゅんとなった。
すると、段々と眠くなってきて、私は先輩の腕の中で静かに瞼を閉じた。