～皆の笑顔を取り戻すんだ～フィギュアスケーター with Miitopia (ページ11)

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顔を奪った訳ページ11

結弦side

大魔王を追って平原を全力疾走で突き進んでいると、父さんのメッセージを受け取った。

〈訳は追って話すが、父さん達はそっちに行けない。とにかく大魔王の所へ急げ！〉

え！？！？！？

『大丈夫、何もしない訳じゃない。直接ではないが家族一丸となって戦っているんだ。』

結弦「それは、どういう………？」

〈…！！これ以上は交信できないのか……。説明できないが、直ぐに分かる。信じて………〉

父は何かを伝えようとしていた様だが、不自然な所で切れてしまった。たぶん、とてつもない大きな力を使っているらしい。

大丈夫と言われたし、神通力が途切れる程の力を使ってるなら何か手があって言ってるんだろうけど、此方に向かえないと言われればかなり不安だ………

結弦「いやいやいや、揺らいでる場合じゃねえよ！！」

余計な事は考えるな、俺。

－－－－－－－－－－－－－－－－－－

大魔王「クハハハ」

ブレード「うわーん」

見つけた！しかも、ブレードの顔と一緒だ！！

結弦「大魔王ベルネル、皆の顔を返せ！」

大魔王「なんだお前は？ワハハハハハ、威勢の良い奴だな！」

結弦「俺は結弦。さぁ、顔を今すぐ返すんだ！」

大魔王「ハハハハハ！良いだろう、だがこいつに勝てればだがな！！！」

結弦「！？」

大魔王は、大きなスライムを召喚した。まさか………

ブレード「うわぁぁあ！」

ブレードの顔がぐるぐると回り、光を放つ……

結弦「っ……！」

普通のスライムではあり得ない強い妖気と、あの無邪気なブレードの顔とは思えない殺気を滲ませた表情。

そうだ、最初の化け物も大魔王が奪った誰かの目で作り上げたものなんだ。

こんなことの為に多くの人を傷付けるなんて………許さない、許せる訳ない！許す訳ねぇ！！

結弦「ふざけんな、お前！！」

大魔王「ハハハ、この期に及んでまだそんな口をきくとはな。さらば結弦よ！」

大魔王はそう言って去っていった。

こうなれば、目の前に迫るブレードのスライムを倒すしかない。

結弦「くそ、どうするか……！」

首から下げていたあの御守りを、強く握り締めた。その瞬間、

結弦「っ！？うわぁあ！」

御守りは強い光を放ち、俺はその光に吸い込まれた。