学パロ【ストグラ】 ページ40
都合がいいから
特殊刑事課所属、唯乃勇者。
の主人公のまま。
ストグラは書く気なかったけど夢に出てきたからその設定が面白くてつい。
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ここは市立ロスサントス学園。多種多様な人々が思い思いに授業を受けていたり受けていなかったりする学び舎。来る者拒まず去る者追わずの自由すぎる校風から毎日のように入退学者が現れる。
これはそんな学び舎でただの日常を謳歌する1人の少女のお話。
「ねむ……」
毎晩のように遅くまでゲームに勤しんでいれば流石の学生の身体にも負担が大きく、あくびを1つもらした少女は廊下側の一番前の席で意味もなく教科書を開いた。
先程終わりを告げた『歴史学』の授業ではロスサントス市の成り立ちから経済的な方面もカバーして、今後社会に出た時に役に立つ人間を育成するために以下略。要は理事長の山下ひろしが都合の良い人間を選別するための私利私欲的な授業(つぼ浦談)だそうだ。
理事長の思惑と関係なく受講している人の数は割と多く、その理由は一部の人間のディスカッションに紛れ込むだけで単位のもらえるオイシイ授業だから。
「あ、ユウシャ」
「ん、もんちゃん。お疲れ様です」
偶然隣の席になったのは『ALL IN』という不良集団を束ねるボスのMonDさん。私が無理やり所属させられている風紀委員の優秀な生徒猫マンゴーの幼馴染とかなんとかで彼とも何度か話したことはある。
「今度ALL INで裏カジノ開くけどくる？」
「いや、無馬さんに殺されたくないんでやめときます」
裏カジノとは非合法で旧校舎で開催される大きな賭けのイベント。先述したように多種多様な人が集まるこの学び舎には学生の域を超える大金がひそかに流通しておりその行き先の1つが裏カジノなのだ。
「ふーん、残念。楽しみにしてたんだけどなー」
「ひぇ、無馬かな」
先程からしっかりとしたディベートが繰り広げられてるなとラジオのように聞き流していたがこの男がいたのなら納得だ。『ALL IN』の中で頭脳を担う実力者の1人。そして裏カジノの総責任者で、裏カジノあらしの異名を付けられた私の天敵。
「風紀委員も結構参加するらしいよ」
「あー、れむ先輩か。どちらにせよ自分は参加しませんよ。シメられたくないし」
「最近ヤバい護衛がついてるってもっぱらの噂ですけど」
「ただの噂ですよ」
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作者名：宇治銀時 | 作成日時：2024年1月6日 23時
