徒然なるままに、夢を見る。 (ページ27)

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なにそれ、めっちゃエモいかよ。あれ、そういえばいたかもしんない日本人。確か名前は。

「石神白夜……？」

「知ってんじゃねーか」

「ニュースとかでちらっと見ただけだけど、日本人の宇宙飛行士ってなんとなく気になったから。ってことはこの人たちの祖先が……」

「いや、俺と白夜は血は繋がってねぇけどな」

あ、そうなのか。いや、どっちにしろスゴいでしょ。宇宙から何の指示も無しに地球に降りて何の救助も無しに生き残った。しかも、血の繋がらない息子のために。それがどれだけの奇跡の積み重ねか。

「うん、やっぱりわからない単語が多いな」

不思議そうな顔で私達の話を聞いているコハクさんとクロムさん。彼らの名前もきっとそういった奇跡の中の意図された必然なのだろう。

「ちょっと、いきなり走り出してどうしちゃったのコハクちゃん。千空ちゃんでも見付けた……ってオオカミ！？」

なんか、変な頭の人再び。頭が白黒している。千空さん同様、頭は良さそうだけどこっちはなんかケーハクな感じがする。

「初見はやっぱソレなんですね。すみません、とりあえず森で隠れててもらいます」

「いや、むしろここにいさせた方がいいだろ。たぶん森に離したら間違って駆除対象にされかねねぇ」

そっか、コハクさんを見る感じ彼等は狩猟も出来そうだからこの子が驚異になる可能性もある。

「なになに？もしかして、千空ちゃんの知り合い？」

「知らねーよ、さっき会ったばっかだ。石化から解けて狼と暮らしてることと青龍Aっつー名前以外なんの情報も得てねぇよ」

「って事はもしかして、俺のこと知ってたりする？」

え、なにコイツ有名人なの？すっげーキラキラした目で見つめてくるけどどうすれば良いの？私普段アニメとかしか見てないから有名人とか疎いんだけど。困って千空さんの方を見たがダメだめっちゃキョーミ無さそう。