徒然なるままに、夢を見る。 (ページ20)

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― ページ20

「長曾我部が攻めてきたぞー！！」

案の定、近付いただけで騒ぎだす伊予河野の連中。だが、どうもここに鶴の字はいないようで、統率など無いに等しい。

「このまま此処にいても埒があかねぇ、俺らはAが会いたいっつーから鶴の字に会いに来ただけだ」

そういってAを抱き寄せると、Aはうんうんと頷いてにへっと笑った。俺の言葉だけでは信用できなかったらしいが、Aの姿を見て伊予河野の奴等は安心したらしく鶴の字が何処かへ行ってしまったことを話し始めた。

「姫御前は神託があると言い、消え去ったのです。それから連絡は無く我らは姫御前の安否を願うしか」

「巫様が……」

「どうやら事件の予感ですね！」

唐突に後ろから声がしたと思えばこちらに向かって走ってくる鹿とガキ。怪しい組み合わせに無意識にAを己の方に引き寄せる。

「あ、書物で見た鹿さん」

鹿は俺に構わずにAに近寄る。堂々とした鹿とは対照的に、恐る恐る鹿に触れて頭を撫でるA。すぐにこの生き物に危険はないと判断すると頬を緩ませてもふもふした鹿の頭を撫で回す。

「あ！おやっさんが……」

「かわいい、もふもふ」

可愛いのはオメェだなんて口を滑らせそうになり慌てて言葉を飲み込んだ。

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BASARAって本編が超展開してるし公式学パロあるから罪悪感無く好きな設定で書けるのが本当に良い。シリアスもギャグも自由に出来る。本当に好き。久々にやりたくなってきた。