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『ツェペリ家にて』【JOJO混部】 ページ2

ツェペリ家に拾われる話。
思ったより主の年齢設定低くしてたのにシーザーオチにしようとしてるとこらへん事案。

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「家の前に捨てられてるのいたから拾ってきたー」

ヘラヘラと笑いながらリビングのソファーを指差す弟のジャイロは、雨に降られたのかびしゃびしゃに濡れたカバンと身体を気にすることなく部屋へと走っていった。

捨てられてるの……って動物か?へぇ、彼が馬以外の動物に優しくするなんて。珍しいこともあるもんだ。てか、ちゃんと身体拭くんだろうな?

などとのんびり考えながらタオルを持ってリビングに向かうとそこにはびしょ濡れの女の子が立っていた。

「おい、座ってろって言っただろー!」

「ごめんなさい、ソファーがぬれちゃうといけないとおもって」

「Mamma mia!拾ってきたって、バンビーナをか!?」

遠慮無しに大声をあげると驚いたのかバンビーナが肩をビクリと飛び上がらせる。可愛らしい小さな身体から雨の滴が落ちた。このままでは風邪を引いてしまう。

「ジャイロ、風呂沸かしてこい」

「えー、自分でやれよ。シーザー」

「俺は他にやることがあるんだよ、いいからさっさとしろ」

「いーやーだーネ!」
「貧民街テンション」
「よーし、風呂入れてくるかな!」

慌てて走っていったジャイロ。アイツの前で貧民街テンションになったことは無いが、確か貧民街テンションについて前にJOJOから聞いていたんだったか?
どちらにせよ、脅し文句として有効なのはありがたい。


「あの……私もなにかお手伝いします」

「いや、大丈夫。それよりバンビーナ、君の名前は?」

「朝霧Aといいます」

「そうか、で。いくつか聞いてもいいかい?」
「あ、はい。4さいです」

4歳!?そんな小さな子がどういう経緯でこんなことになってんだ?見たところ普通のジャッポネーゼのお嬢さんといったところだが。

「で、どうして家の前に?」

「それは……。すみません。わかりません」

困ったような顔でこちらを見つめ返してくる彼女。くっ、可愛い。もううちの子でいいかもしれん。と諦めかけの理性を何とか奮い立たせて知り合いに電話を掛ける。

―→←はじめに。



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作者名:宇治銀時 | 作成日時:2024年1月6日 23時

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