五虎退 ページ13
※ブラック本丸の跡を継ぐ話
※審神者のメンタル強め
※前回の続き
審神者の部屋にたどり着いてまず驚いたのは、当たり前のように置かれた鞭や大型犬用のゲージなどがあったことだった。前の審神者の所持品は捨ててくれよ、政府！！と心でツッコミをいれながら、外より居心地の悪い部屋に立ちすくむ。こんなことなら外で話せばよかった。
「こ、ここが主様のお部屋です」
「ですよねぇ……」
空いてるスペースに荷物をおき、置かれた座布団はなんだか使いたくなかったので畳の上に座る。五虎退は部屋の外に座った。
「え！？やめてよ！中に入って！？」
思わず声が大きくなる。びくっとした五虎退にまずい、と閉じた。そうだ、普通の状況じゃないんだった。
「お、大きな声出してごめんね……中に入って話したいな…って」
そういうが怯えてしまった彼はそこから動かなかった。これは完全に私が悪い。なにか言おうとしたが、今日はもう無理だろうと思い、もうかえっていいよ、というとバタバタと消えた。
とりあえず部屋の片付けをしよう。
片付けて分かったのは思ったよりここの審神者がゴミってことだけだった。折れた刀が何本か出てきたし、ゲージには血がついていた。ガシャガシャとそれを外にだし、ゴミとして全部出してやった。折れた刀は手を合わせて、素材に戻した。そんなことをしていると現れたこんのすけが、現状を説明致します、と言ったので部屋に戻った。
つまるところ、ここの審神者は実力主義のようなもので、性能が悪い刀は早々に折って捨てて、重症になろうが折れようが負けるまで進み、負ける原因となった刀は晒しあげるように罰を与え、兄弟がいる刀や付き添いがいる刀は失敗や機嫌を損ねると見せしめのように違う刀や付き添いに暴力を行っていたのだと。あの外に出したゲージの中に重症のまま、寒い冬の設定にして放置したこともあったのだとか。助けた刀にも容赦はなく、歴史修正主義を倒す進行は速かったが、あまりにも酷い状態であることから罪として確保され、その後この本丸は放置されていたというわけだ。
放置するのもどうなのか、と言うと、神である彼らに何をされるか分からないのでという体の良い言い訳を聞いた。
「にしても酷い」
政府も前の審神者も。刀帳を開けば刀の種類は揃っているが、これらの刀も普通の状態ではないだろう。あの時怯えていた五虎退を思い出し、ため息をつく。これは長い戦いになりそうだ。
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めろん(プロフ) - 美紅さん» ごめんなさい！コメントの通知が来てなかったのか今見ました！い、1年前……！なんとお詫びしていいか！！遅くなりもう見てらっしゃるか分かりませんが、書きたいと思います！！ (9月23日 1時) (
レス) id: fa5094f527 (このIDを非表示/違反報告)
美紅(プロフ) - 不幸な審神者は一人で行ってしまい刀剣男士が心配するので雨が降り始めた話 (2022年3月31日 20時) (レス) id: 6d09a11cef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろん | 作成日時：2021年11月9日 11時
