原作ドS刑事！（ギャグでしかない） (ページ11)

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私も出なきゃダメ？（byマヤ）ページ11

配属されてから、一週間が経った。

ようやく此処にも慣れて来た所で、今日は私の歓迎会を開いてくれるそうだ。

『歓迎会って、何処でやるんですか？』

代官山さんに聞くと、

「居酒屋ですよ。むさ苦しいでしょうけど、我慢して下さいね」

確かに、周りを見れば女性警官は私とマヤさんくらいだ。

『なんでこんなに女性警官が少ないんですか？交通課にはたくさん居たのに』

私は交通課からこっちに来た。

妙な昇進だったけど、轢き逃げ殺人事件解決に一役買った事でこうなった。

…そう言えば、マヤさんを見た気がする。

あの時は人が亡くなって動揺していたから、よく周りを見ていなかったけど。

代官山さんは小さく笑って、

「言わなくてもなんとなく分かるんじゃないかな。警察は大抵男がなるものだし、何より殺人事件なんて、女性じゃ頼りないでしょ」

『ああ、男女差別ですね』

「まあ…言ってしまえばそうですけど…」

苦い顔をする彼に、

「ねえ、代官様」

マヤさんが声を掛けた。

「はい」

彼女の方を見ると、退屈そうな顔で、

「その歓迎会、私も出なきゃダメ？」

「そりゃ、チームの仲間ですし…」

「えー？」

ああ…面倒臭そうな顔をしている…。

まあ、来てくれた方が嬉しいけど、どうせ皆さん飲み食いしたいだけだろうし…。

『マヤさんはいいですよ。私の歓迎会って言ったって、どうせ皆が宴会したいだけでしょうし』

すると、マヤさんは嬉しそうに笑った。

「あら、分かってるじゃないAちゃん。代官様より推理力あるんじゃない？」

『いえいえ。祭り好きは日本人の本質ですから』

マヤさんは腕を組んで、

「本当よね。日本人ほど何かにつけて騒ぎたがる人種は居ないんじゃないかしら」

『日本人は根が真面目ですからね。祭りか犯罪でしか羽目を外せないんじゃないですか？』

おっと。我ながら警察に有るまじき発言を。

でもマヤさんは「同感よ」と笑ってくれた。

対して代官山さんは溜め息を吐いて、

「羽目を外したいから犯罪を犯すだなんて、頭の痛い話ですね」

私は苦笑したけど、マヤさんは楽しそうに笑う。