薄汚い母親殺し(マーダーside) ページ5
《…カハッ…何で…?ヴァーナ…》
狼狽えながら母親はそんな言葉を残してその場に崩れ落ちた
《…は…?》
大鎌が手から落ち、ヴァーナは震える自分の手を見つめた
《な…何だよ…何なんだよこれ!》
さっきと違う自分の姿と血に塗れる手に動揺の隠せないヴァーナの肩にスルリと男の手が伸びる
カイドルだ
《どうしたんだいヴァーナ?そんなに狼狽えて…》
優しそうで下卑た声にヴァーナは震えながら言う
《な、んで…なんで…母さんがこんな…し…死んで…!》
《落ち着きなよ。何をそんなに驚いてるんだい?…母さんは君が殺したのに。》
《…は?》
《その鎌もその手も全部その為さ。》
《ち、違っ…!そんな訳!》
《お前が殺したんだよ。》
《ぁ…》
真顔で凄むカイドルにヴァーナは恐怖で声を漏らした
するとカイドルはにっこり笑って死体と化した母親に触れさせる
《ほぉらご覧。この血も、この肉も全部君が彼女から引きずり出したんだ。その鎌でね。》
《や…あ…あぁ…!母さ…》
《自分で殺しておいて母さんなんて呼んでいいと思ってるのかい?…この薄汚い母親殺しが》
低い声がやけに響きヴァーナの呼吸が一瞬止まった
そして…
《あ…あ…うわあ"あ"あ"あ"あ"あ"!》
悲痛な叫び声と共にまた砂嵐が画面を覆った
そしてそんな砂嵐の合間合間から見え隠れするようにイリーナ、クライ、他のモンスター達の亡骸達が映し出された
それらは全て殺された直後で皆悲痛な表情を浮かべていた
砂嵐は徐々に真っ赤なものに変わっていき最後は
ベシャッ
と、言う音と共に完全に真っ赤に染まった
イ「そんな…自分の意思じゃないのにお母さんやみんなをあんな形で…しかも薄汚い母親殺しだって?そんな言葉…あんまりじゃないか…!」
ナ「…カイドルがヴァーナにバグを目から寄生させ、みんなを殺させたんだろう…」
キ「あの注射かバグを活性化させたりするものだとしたら…多分その所為であんな事を…」
マダ「あの野郎…!」
ホ「絶対に許さねぇ…!」
ク「完膚なきまでに切り刻んでやる…」
エラ「ダガソノ前二ヴァーナヲ助ケルノガ先ダ。」
いきり立つ俺たちにエラーが冷静に言った
マダ「そうだ…だがこれからどうやって?もうこの先に額縁はないみてぇだし…」
しかし次の瞬間辺りが黒煙に包まれた
全「「!?」」
煙は暫しの間渦巻きやがて晴れた
その果てに目に映ったのは…
マダ「なっ…処刑場…!?」
磔に使う十字架と燃え盛る炎
そして多くのモンスター達
さっきとは全く違う光景に俺たちは唖然とした
処刑(マーダーside)→←砂嵐の果てに見えたもの(マーダーside)
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ソルトサンド - 全力で応援します! (2019年4月30日 22時) (レス) id: e4e8ea73ed (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - いいんですよ…次のシーズンでも良ければおうえんおねがいします (2019年4月30日 18時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
ソルトサンド - セカンドシーズンもあるんですか!? 闇鍋ソースさん好きです(突然の告白) 楽しみに待ってます(急に馴れ馴れしくしてすいません) (2019年4月30日 14時) (レス) id: e4e8ea73ed (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - フッグさん» フッグさぁぁぁん!ありがとうございまぁぁぁぁす!(感涙) (2019年4月30日 1時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
フッグ - ファーストシーズンおつかれ様です! セカンドシーズンもよろしくお願いします! (2019年4月30日 0時) (レス) id: 32ba9cd25b (このIDを非表示/違反報告)
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