希望のソウルに惹き寄せられて6

非道（？？？？&イリーナSide） ページ19

そう言ったら彼壊れちゃって
そこかはら単純で簡単だった
ソウルから感情を抜き出す研究をし
愛娘を実験に付き合わせ
親友の言葉にも愛した妻の言葉さえ聞かなくなった
やがて彼はソウルから感情を取り除くことに成功した
そこにつけ込んで僕は彼の身体の主の一人になった
その時はまだパートナーみたいだったけど
そうだね…君たちの世界で言うところのキャラとフリスクの関係と言ったところかなぁ？

そして彼はすべてを壊した

それは僕がしろと囁いたからなんだけど
加担したのは事実だ
彼の自我は残ってたけどもう狂ってた
殺しが正当
殺す事が救済
本気でそう思って行動に移したんだ
まずは親友のガスターを
次に研究仲間のフォロワー達を
あと幼かったサンズとパピルスを
いやーあのときは楽しかった！
残った彼の良心が叫んでたよ
こんなことしたくない
間違ってる
どうか身体を返してくれ！
悲痛だった
でも僕はやめてあげなかった
ヴァーナには僕の身体の一部を埋め込んで殺戮をさせた
これ以上自分で殺すのは疲れるからね！
あの時彼にほんの少しの間とはいえ身体を奪われたけど
いやー、あの顔傑作だったよ
自分でやったのに
僕は少し知恵を貸しただけ
やった作戦は全て彼の考えさ

そして地下にはモンスターは誰一人としていなくなった
残ったのは僕の一部を埋め込んだモンスターの残骸と僕と、殺戮兵器と死体だけ
あの死体はお気に入りでね、今でも冷蔵庫に飾ってあるけど綺麗だよね
死んでるし嘆かわしくないのが特に最高だ
ま、彼女のソウルは余すことなく実験のエネルギーに使ったから
つまり世界から完全に消えてしまったって事記憶も心も感情も自我もね！
だからかなー
心の拠り所を求めてあのビクトリアちゃんを大切にしてたね
完全に狂った思考でさ！
イカれた理想郷で二人だけで過ごすのが彼の夢だったみたい
サイテーだね！
自分の妻を殺しておきながら他の女にうつつ抜かすなんて
ま、そうするよう誘導したのは僕だけど
まぁ彼女も別世界に連れてかれちゃったし彼も相当心を痛めてたよ
かわいそうにねぇ

だからね

彼

ホントに消えちゃった

この身体から

綺麗サッパリ

ね？

ーーーーー

「どう？おもしろかったでしょ？これが彼、カイドルがどうしてこんな事したかの真相。」

イリ「酷い…なんで…」

どうしてそんなに笑っていられるの
どうして心が痛まないの

怖い

それが率直な感想だった
お姉ちゃんも拳を握りしめて睨んでいた

ヴ「テメェ…何なんだよ…何者なんだよ！」

悲痛に叫ぶお姉ちゃんに彼は心底幸せそうに笑った

誘い→←揺れて揺れて零れ落ちて（？？？？Side）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す