希望のソウルに惹き寄せられて2 (ページ36)

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絶望ページ36

マダ「あの時の決着、まだ着いてなかったよな？」

サ「あぁ。そうだったな…」

マダ「さ、前置きは無しだ。狂った時を過ごそうぜ！」

戦いは激戦を極めていた
闇au達は人数的に考えれば不利なはずなのにその差を感じさせない程戦い、押していた
そして時が経ち、確実にサンズ達は闇auのペースに飲まれ、着実にダメージを受けていた
そして…

闇au・イリ以外「「グァァ！」」

イリ「みんなぁ！」

サンズ達はほぼ負けという状況にまでおしとおされてしまった
全員傷が痛むのか、もう動かないようだった

キ「えー？なになに？もうおしまい？つまんないなー。」

マダ「いいだろ？これで俺はまた一つ強くなれる。」

ホ「あ、全員塵にするなよ？半分は食糧にとっておかないと！」

エラ「コレデモウ邪魔者ハイナイ…残念ダッタナァ！インク！」

イ「くっ…！」

イリ「そんな…」

もう…ダメなの？
そもそもどうしてこうなってしまったの？
コイツらがいなければ…みんなは傷つくことなんてなかったはず…
…いや
そもそもみんなはどうしてここにきた？
何のためにここに集まった？
…私を助けるためだ
私なんかが捕まったからみんながこんな目に…

ナ「あぁ。そうだ。全てはお前が悪いのさ。」

イリ「！」

ナ「お前があいつらに優しくしなければ、あいつらはここまでしなかった。そうだろ？」

イリ「ぁ…ちが…」

ナ「違うことなんかあるもんか。なぁ、悔しいだろ？俺達が憎いだろ？でもお前には何もできない。こうして囚われていることしか出来ないあいつらの脚を引っ張る役立たずだ…」

イリ「違う！違う違う！そんなの…そんな事！」

ナイトメアが囁く程私の心は抉られるように痛み、否定してまた苦しくなる
違う…違う…
…でも本当に違うの？
ナイトメアが言っていることは全くもってその通りじゃないか
何でみんなはここに来た？
私が捕まったからだ
何で彼等は私を狙った？
私の事をみんなが大切に想っているからだ
何でみんなはこんなに傷付いた？
…私が無力なせいだ…
全ての元凶は私
私が悪い
私がいたからみんなは死にそうになってしまった
あぁ

ーもう…終わりだ…ー

そう思った瞬間、私のソウルは完全に闇に呑まれた

イリ「う…あああああ！」

サ「イリーナ！」

ナ「遂に成功したか！いいぞ！そのまま墜ちて堕ちて闇一色に染まれ！そうすればお前はこちら側の仲間入りだ！」

まるで心臓を鷲掴みにされているような痛みに私は叫び声をあげた
そして私の目には何も映らなくなった