希望のソウルに惹き寄せられて2 (ページ23)

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止まった時ページ23

イリ「ありがとうグレープ。もう自分で歩けるよ。」

グレープにおぶってもらい、私達は家まで帰ってきた

グ「そうか。ま、また歩けなくなったらやってやらんこともないぞ…！」

イリ「うん！その時はまたお願いね。」

私がそう言うとグレープは顔をやや赤らめた

マネ「さってとー！帰ったらインクの手伝いでもしてやりますかねぇ？」

グ「何だ。怠け骨の癖にそんなこと言うなんて珍しい。」

マネ「だってこんだけの豪邸よぉ？金庫の一つや二つあってもおかしくないはず…」

グ「そんなこったろうと思ったわ。守銭奴野郎め…」

イリ「ま、まぁまぁ！とにかく入ろ？インクに色々報告しなきゃだし…」

グ「そうだな。」

マネ「おっ先ー！」

グ「ダァァ！おいこら愚兄！」

マネーがルンルンで扉を開けたのでそれに続いて私達も家に入った

イ「あー…みんなおかえり。早かったね。あいててて…」

出迎えてくれたインクは頭を抑えながらそう言った

イリ「どうしたのインク！頭痛いの？」

イ「うーんちょっとね…階段からうっかり落ちちゃってさ。」

イリ「そうだったんだ…」

マネ「ハーン、ドジな奴！」

そんなマネーは無言でグレープが腹パンをかましていた

グ「すまんなインク。」

イ「いいよいいよ！実際落ちちゃったのは僕なんだし…あ！そんな事より3人とも何か調査で分かった事はある？」

インクは笑顔でそう聞いてきた

イリ「湖におっきなバグがいて、襲われたよ。」

グ「確か…あの場所はオニオンさんのいた場所だが…やはりモンスターはいなかったな…」

イ「そっか…みんなどこに消えちゃったんだろう…」

イリ「何かヒントがあればいいんだけど…」

イリ・グ・イ「「うーん…」」

と、その時だ

グ「む？…そういえば不思議に思っていたんだが…」

イリ「何？」

グ「…何で時計が動いてないんだ？」

言われて私はあちこちに掛けてある時計を見渡した
それらの時計は秒針こそ動いていたが11時59分をさしたまま、短針長針共に動いていない

イリ「壊れてるにしてもこんなことある？」

マネ「なぁ、カレンダーも変だぜ。」

イリ「え？」

カレンダーは冬だった
けど何回めくってみても同じ月しか無い

イリ「どう言うこと？」

マネ「もしかすると、時が止まっているのかもな…」

イリ「え？」

マネ「外は朝夜があるから時は進んでるんだろう。だからこの家の時だけが止まっている…不気味だな…」

マネーを見るといつになく真剣な顔だったことからこれは冗談じゃないんだろう