謎の男(インクside) ページ22
イ「どうしてこんなものが…!」
読もうとした次の瞬間、扉が音を立てて突然閉まってしまった
イ「なっ…なんで!?」
僕は焦って扉をなんとか開けようとした
しかし、どうしたって開く訳がなかった
その時だった
「やぁ…初めまして。」
イ「だっ…だれ!?」
背後から声がして僕は咄嗟に振り返った
そこには黒いローブを纏い、クスクスと笑う男が一人立っていた
暗いせいか、あるいはフードを深くかぶっているせいか、顔はよく見えなかった
「インクサンズ…au界の守護者であり、そのソウルは自ら引き裂いた哀れなソウルレス…か。いやはや…実に邪魔な存在だよ。君は。」
イ「何を言って…!ング!」
僕が言葉を繋ごうとした瞬間、男は一気に距離を詰め、僕の首に手をかけ、締め上げながら僕を持ち上げた
イ「くっ苦しい!」
「だろうねぇ?そうしてるんだから。…君のような奴にあちこち掻き回されると困るんだよ。」
男は急に声のトーンを下げると僕を地面に叩きつけた
イ「あっ!」
「さて…どうしようかなぁ…まだ彼等の観察は続けたいし、君が消えたとなればこの家が怪しまれる…。それは困る。…そうだ!取り敢えずここは君を逃してあげよう!あ、でもここの事は忘れて貰うよ?」
そういうと手をこちらにかざした
するとみるみるうちに僕の意識が薄れていくのを感じた
薄れゆく意識の中で僕は途絶え途絶えに彼に問いかけた
イ「ど…どうして…君は…一体…誰なの?」
「私かい?私は…ーこの世界を守る英雄さー」
その言葉と同時に、僕の意識は完全に途絶えた
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「はぁ…全くなんでこの部屋がここにあるんだ?ホットランドの研究所に移したはずでここの繋がりは完全に切り落としたはずなんだが…あいつめ…やはりあの時ソウルを閉じ込めてしまえばよかったんだ。我ながら抜けてるところがあるのが悩みどころだ…」
男は気絶したインクを前にしてブツブツと文句を言っていた
しかしふと彼はインクに目を移すとニヤリとわらい、インクの頭を持ち上げた
「まぁなんにせよこの化け物をどうするかも考えなくちゃいけないしねぇ…彼女達の元に記憶を消してそのまま返すでも良いけれどそれじゃあつまらないよなぁ…もっとモンスター達には苦しんで塵になって欲しいからね。あ!そうだ!」
男は薬品棚から赤い薬品を取り出すと、蓋を開けた
「君は空っぽだからこれからする事は確実に成功する筈だ。クク…さ、これから彼女達はどうするかなぁ?ハハハハハ!」
狭く、暗い部屋の中で男の不気味な笑い声は嫌に大きく響いた
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闇鍋ソース - まりもっこりさん» (´∀`)ですな(悟り) (2018年7月11日 16時) (レス) id: f2adfe96a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりもっこり(プロフ) - そしてしばらくネタ会話が続くのであった…(悟り)← (2018年7月11日 16時) (レス) id: 43875e0d83 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - まりもっこりさん» じゃあ奥さんっすね(^^)(ネタです) (2018年7月11日 16時) (レス) id: f2adfe96a0 (このIDを非表示/違反報告)
まりもっこり(プロフ) - 闇鍋ソースさん» うち女でっせ(^^) (2018年7月11日 16時) (レス) id: 43875e0d83 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース - まりもっこりさん» 多分察しの通りでっせ旦那(^^) (2018年7月11日 16時) (レス) id: f2adfe96a0 (このIDを非表示/違反報告)
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