希望のソウルに惹き寄せられて

復活 ページ44

サンズの言葉に皆が一斉に青ざめた

マネ「は？ちょ、嘘だろ？どうにかなんねぇのかよ。」

イリ「やだよグレープ！死んじゃダメ！」

ラ「おい！こんな所で死んだら許さないからな！」

必死にラズベリー達が呼びかけるもグレープの息は徐々に弱っていくばがり
流石にその場にいるメンバー達もなんとかしなければと焦り出した

イ「ねぇコーヒー！他に何か入ってないの？」

コ『包帯と消毒液とか…あんまり今使えそうなのは入ってない…』

パ「にぇ、し、しっかりするんだ！」

イリ「グレープ…死んじゃ…嫌だよぉ…」

イリーナは何とか絞り出したかすれる声でそう言い静かに涙を流した
その涙はツゥっとグレープの頬を伝った
すると次の瞬間グレープの傷が光と共に治り出した

ワ「ん…この光は…！」

ド「ま、眩しい！」

光が止むとグレープの閉じていた目がゆっくりと開き

グ「…あ？」

と腑抜けた声を出して目を覚ました

ハ「ワオ、こいつぁとんだ奇跡ってやつだな。」

イリ「グレープ！」

グレープが起きるなりイリーナは泣く泣くグレープに抱きついた

グ「え、ちょ、は！？イ、イリーナ！？」

イリ「よかった…よかったよぉ…」

困惑しつつもわんわん泣くイリーナに対して自分を心配してくれたのだと思い頭をそっと撫でた

グ「すまないなイリーナ。俺様とした事が負けてしまってこんなに心配をかけた事本当に悪かったと思う。」

イリ「グレープは悪くないよ！必死にバグと戦ったんでしょう！？」

グ「まぁそれはそうだが…実力不足で無残な結果に…」

グレープは強大な力を前にして手も足も出なかったことを思い出し、顔を暗くさせた
が、

マネ「きょーだーい！」

そんな時、グレープにいきなりマネーが抱きついて来たので、グレープは渾身の一撃をマネーの顔面にお見舞いした

マネ「グフゥ！」

グ「こんの愚兄！俺様が珍しく大反省してる時に何だいきなり！恥を知れ！」

マネ「っててて…そりゃぁないだろう！？たった一人のにいちゃんにそんな態度は！」

イリ「そうだよ！ボロボロのグレープをここまで運んで来てくれたのはマネーなんだから！」

グ「ぐ…イリーナが言うのなら仕方ない…」

マネ「なぁ、お前にとってのオレって何？」

グ「銭ゲバ麻薬中毒スケルトン。」

マネ「酷い！」

弟にそう言われて流石にぐさっと来たのか体育座りで隅の方でマネーはシクシク泣き出した
そんなマネーをハニーやドギーが慰めていた

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