希望のソウルに惹き寄せられて

戦闘 ページ42

が、しかし
次の瞬間ラズベリーを取り囲むようにしてブラスターが現れ、上空からは歪な切っ尖の骨が降り注いだ

ラ「なっ！？」

「あーあ。兄弟が危なそうだったから攻撃したけどあんまり意味なかったか。」

ラズベリーの前には見知らぬ紫のパーカー姿のスケルトンと完全に戦闘態勢になったドギーがいた

ド「俺のロードに手を出すな！」

ラ「ド、ドギー？」

ドギーの剣幕に押されつつも取り敢えず助かったとラズベリーは安堵した

「今まで兄弟を守っといてくれてありがとな。こっから先はにいちゃん達に任せな。」

ラ「お、お前は？」

マネ「マネー。そいつの兄だよ。さ、わんちゃん。大事な弟くん助ける為にもがんばろーぜー。」

ド「…言われなくとも。」

その言葉を最後に二人は一斉にバグ達に向かって攻撃を仕掛け始めた
四方八方から来る触手を避けながら骨とブラスターをぶち込んでいく
ドギーはなりふり構わずたまにバグを物理的に殴ったり蹴ったり噛みちぎったりしながらバグを瞬殺していく
一方ドギーが無双する後ろでマネーはドギーが殺し損ねたバグをブラスターで消しながら後ろで巨大な触手を振るって来る巨大なバグの攻撃を弾いていた
一方ラズベリーは攻撃が来ないように木々と茂みの中に隠れていた
たまにバグが来ることもあったがドギーの野生の感により攻撃が来る前に骨に貫かれていたのでなるべく動かないようにグレープを抱きしめていた
そして小さなバグを殺し終えた後大きな声を上げて巨大なバグが触手をふるいながら暴れ出した

マネ「あー、この大きさはちと難しいね。」

ド「どうする…」

マネ「考えがないわけじゃぁない。耳貸しな。」

するとマネーは素早くドギーに耳打ちをした
ドギーは不満そうな顔をしたがすぐに頷いた

マネ「よぉし。じゃ、作戦開始。」

次の瞬間ドギーは助走をつけて飛び上がり、回転式ブラスターを二段作り、バグに向かって放った
勿論其れ等はバグの触手によって破壊されたがバグはそれらを破壊することに夢中だったのだろう
背後で大量の骨と巨大ブラスターを構えるマネーに気づいていなかった

「！」

バグは攻撃を防ごうとしたがもう遅い

マネ「じゃあねー、真っ黒ゴミくん。オレの兄弟に手を出したこと。あの世で後悔するがいいさ。」

その言葉とともに其れ等は放たれ！バグは叫び声を上げて紫の光の中に消えていった
光が消え、残っていたのは真っ黒なバグの大量の残りカスと白いが微かに濁ったソウルの様な何かだった

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