希望のソウルに惹き寄せられて

天使 ページ32

6人の目に映ったのは先程までの幼く、可愛らしい幼女ではなく、背丈は高く、十字架や太陽の装飾のプリンセスのような白いドレスを纏い、太陽の髪飾りをつけた1人の少女と化していた
その上、茶髪だった髪は銀色へと染まり、背中には天使の羽が生え空に浮かび、ネックレスの宝石にはドレスや髪飾りと同様の模様が浮かんでいた
その姿はさながら天使だった

あまりの変貌に6人は驚きを隠せずにいた

エラ「ナ、何ダコリャ！？」

ナ「あの姿一体なんなんだ？」

パ「ニェー！？イ、イリーナが天使になっちゃったぞ！？」

べ「むぇー！？と、とっても綺麗で俺様のソウルが鳴り止まないぞ！？」

コ「あ、あわわわ…」

ワ「ほぅ…これはなんとも美しい…」

ナ「…って！驚いてる場合じゃねぇ！クソ！チョット姿が変わったからって頭に乗るなよ！」

ナイトメアは頭を横に振り、動揺しつつもイリーナめがけて触手を伸ばした
しかし、イリーナが手をかざすとどこからか槍と薙刀の刃が付いた武器が現れ、薙刀の部分でイリーナが一振りするとナイトメアの触手は跡形もなく消し飛んでしまった

ナ「！？」

ナ(嘘だろ！？俺の体に傷をつけられるのは光の力のあるものだけのはず…まさかこいつ光の力を！？クソ…！)

ナ「エラー！お前も参戦してくれ！こいつは俺一人じゃ負けちまう！」

エラ「了解ッテウォ！？」

エラーがナイトメアの方に行こうとした瞬間、横からワインに攻撃され、エラーは思わず距離を取った

ワ「我輩たちのことを忘れてもらっては困るな…コーヒーとその友人を傷つけた罪、命だけでは済まさんぞ？」

パ「ニェー！もう俺様は怖がったりしないぞ！今はワインもベリーもコーヒーもついてる！さっきイリーナを助けられなかった分、今ここでイリーナの助けになってみせる！」

べ「そのいきだパピルス！俺様も頑張るぞ！」

コ「ぼ、僕だって…兄さんに助けられてばっかりじゃない！」

4人はイリーナの方にエラーを行かせまいと一斉に攻撃した

エラ・ナ「「クッ！」」

双方での戦いは激戦となったがワインたちの攻撃もあり、二人はすぐさま窮地に立たされ、あっという間に戦闘不能まで追い込まれた

ナ「クソ…！こいつなんでこんな力を…！」

イリ「…」

イリーナはただただ黙って攻撃を続けている
そんな時、エラーがナイトメアに叫んだ

エラ「ナイトメア！一度ココハ引イタ方ガイイ！マーダー達ト合流シテ体制ヲ立テ直シテマタ来レバイイ！」

ナ「！…クソ！」

エラーにそう言われ、ナイトメアは悔しげにその場から姿を消した

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