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◇ 101 : 伊藤の魅力 ページ3

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屋上に着くと、椅子に座って落ち込む伊藤、これでもかというくらいにはしゃぐ三橋をつまらなさそうに見つめる理子とそんな三橋を精一杯睨むAというなんとも正反対な空気が漂っていた。





「 俺はやるぜ理子。今までの俺の悪いイメージを打ち破り人気を保ち続けるぜ! 」

「 絶対無理!三ちゃんなんかすぐ嫌われろ! 」

「 はぁん? 」

「 そうね … それじゃあ三ちゃん、良いこと教えてあげる。三ちゃんは暴力振るったり卑怯な手を使ったりするからいけないの。絶対に一年生とかと喧嘩しちゃダメよ? 」







そんな理子の言葉に何度も頷く三橋。ピースをしたりシャドーボクシングを始めたりしているそこで、伊藤が「 もしかして … 」といつもより全く覇気のない声で話した。






「 さっちゃんも俺のことつまらない男だって思ってる … ? 」

「 そんな訳ないよ! 」

「 そうよ!伊藤ちゃんはね、」

「 うん 」

「 つまらなくていいの!
真っ直ぐなのが、良いところなんだから 」

「 …… 」

「 ちがーう!理子も三ちゃんもあの子たちも何にもわかってないじゃないのよー! 」







理子と同じようにベンチに座っていたAがいきなり立ち上がって怒ったようにして声を上げる。それに驚いた理子たちがAの方を見ると、Aは伊藤の座る席の前にしゃがみ込んで、机に両肘をかけた。








「 でもね、本当のことなんか誰にも教えてあげない! 」

「 えぇ?何だよそれ 」

「 人気だって上がらなくて良い! 」

「 さ、さっちゃん … ? 」

「 伊藤くんの魅力を知ってるのは私だけで充分なんだから 」








ね?と言ってた伊藤の顔を見上げれば、だんだんと嬉しそうな顔になっていき、しまいにはAの手を包み込んで立ち上がって「 さっちゃん大好きー!! 」とAを抱きしめた伊藤。それに答えるようにAも伊藤の背中に腕を回した。







「 ッケ、アベックはイチャコラしてろ! 」

「 あ、待ってよ三ちゃん! 」








屋上を去って行ってしまった三橋を追いかけるようにして走って行った理子。2人きりになった伊藤とAはチャイムが鳴るまでずーっとイチャイチャしていたとさ。









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あのののの - 多分初コメ失礼します…!最初からゆっくりとここまで読み進めて来ました。この小説はドラマの雰囲気を壊さず作られていて、凄いなぁと思いました!最後の結婚式の話、伊藤さんのヤツも感動しましたが、裏話のみつりこが凄い好きです…!佐川くん絶対号泣してるよ…w (2020年8月21日 23時) (レス) id: eeb9744d1e (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 今日俺見てから伊藤健太郎さん大好きになりました最高ですなりました最高です (2019年8月6日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
宵闇雪女(プロフ) - 初コメで失礼します!全部読ませて頂きました!完結おめでとうございます、図々しくも番外編も読みたくなりましたし新婚編や妊婦&出産編や次世代編も読んでみたいです!宜しければご検討下さい!応援しています!頑張って下さい! (2019年6月1日 3時) (レス) id: 1c362072f6 (このIDを非表示/違反報告)
あんず飴 - 完結おめでとうございます!番外編が見てみたいです。 (2019年1月13日 6時) (レス) id: e9a1259486 (このIDを非表示/違反報告)
なめこ - 完結おめでとうございます。 本当にこの作品大好きで毎回楽しみにしていました。 私も伊藤さんと結婚したいです。 (2019年1月5日 11時) (レス) id: 004f258902 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みに | 作成日時:2018年12月30日 18時

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