【 今日から俺は!! 】高嶺の花系女子 3

◇ 100 : 今世紀最大のモテ期 ページ2

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階段を下りきって角を曲がると、沢山の1年が廊下に出ているのが目に入る。それを見た三橋が「 なぁんで1年坊が廊下に群れんのかねぇ 」と言えば、その1年たちの視線が三橋たちの方にパッと向いた。







『 えぇっやだっ、かぁっこいいー！金髪じゃん！ 』

『 もしかして、あの人が三橋さんじゃなぁい？！ 』

『 えー！あの人が三橋さんか！すげぇかっけぇ … 』

『 え、じゃあ隣のすげぇ頭の人が伊藤さん？ 』

『 おおおおかっこいい … 』








三橋たちの姿を見て口々に感想を述べていく1年たち。Aはそれを聞いて、「 ( へへん、私の伊藤くんかっこいいでしょ ) 」と少し自慢げな気持ちになっていた。







『 … おい待てよ、あの伊藤さんの隣にいるのって … 』

『 軟高の高嶺の花の早月Aさんじゃ…？！ 』

『 やべぇ … 俺すげぇタイプ … 』

『 美人すぎるわ … 』

『 早月さーん！！ 』

「 ( ニコッ ) 」

『『 キャーー！！ 』』








女の子に名前を呼ばれたAは、それに答えるようにいつも通りにこりと笑って手を振れば、その場にいた1年生全員の目がハートになり、中には倒れてしまう人まで現れていた。


照れながら進んでいた三橋は、少し進んだところでいきなり後ずさり、後ろにいた女の子たちに振り返ってキメていた。黄色い歓声にさらに機嫌をよくした三橋はいきなり変なダンスを踊り始め、終いには拍手までされていた。








「 さ、三ちゃん … ？ 」

「 何やってんだおいてめぇ 」

「 絵に描いたように図に乗ってるわ … 」

『 あ、あれ？… 伊藤さんは、何もしてくれないのかな … ？ 』

「 えっ？ 」

『 なんか暗そうだから … 何もしないわよ！きっと！ 』








女の子たちがそう言えば、少しキョロキョロした後に自嘲的に笑った伊藤はそのままゆっくりと歩き出してしまう。そんな伊藤を見たAは、理子と三橋を置いたまま慌てて伊藤を追いかけていった。







「 ぷっははは！ごめんねぇ！この人、面白い人じゃないのよぉ！俺は面白い上にかっこいいけど … ごめんねぇ！伊藤がつまんなくて！ 」

「 ちょっと三ちゃん！！ 」

『 伊藤さぁーん！つまんなくて良いですよー！！ 』

「 ぷぁーっははは！！！ 」

「 もう …… ばか！！ 」







爆笑する三橋を含め伊藤に謎の声援を送る1年たちに怒りを隠しきれずそう叫んだAは、伊藤の腕を掴んでずんずんと屋上へ向かって行った。






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